周知のように本誌は、ジャスダック上場のマンション分譲会社「日本エスコン」(直江啓文社長)による「工事代金未払い」問題を取り上げてきた。ここではその詳細は繰り返さないが、大証2部「ジェイオーグループホールディングス」の子会社「ジェイオー建設」(木寺一郎社長)は5月22日、この工事代金の支払いなどを求めて日本エスコンらを提訴していた。
そうしたところ、アクセス・ジャーナル山岡俊介は5月30日、「元法務大臣、ブラックライターも暗躍する上場建設会社とマンション会社の誹謗中傷合戦」(=全文・左写真、ダブルクリックで拡大)なるものを配信。その内容を見て、さすがに唖然とせざるを得なかった。もはや、〝怪文書〟〝便所の落書き〟の類なのである。こんなものに本誌は「著作権」を認める気がしない(山岡さん全文掲載に文句があるなら、どうぞお得意の刑事告訴でも何でもしてね)。
山岡の言う「元法務大臣」「ブラックライター」とは誰を指しているのか、この〝迷文〟ではさっぱり分からない。ひょっとして、このブラックライターって、本誌・奥村のことかな?だとしたら、憶せず書いてみたまえ!本誌は、君のように国家権力にすがって刑事告訴の類はしない、とここに断言する。
ただ、山岡の言説で断じて許せない部分がある。それは、ジェイオー建設と日本エスコンの訴訟を単なる「誹謗中傷合戦」としている点だ。この男、誰に吹き込まれたのか知らないが、訴訟の中身を真面目に取材もしていないし、その気もないのだ。本誌記事をご覧の読者なら、ジェイオー建設側の提訴がきちんとした根拠を持ったものである、と理解いただけると思う。また、本誌は、それを立証する証拠文書なども幾つか入手済みで、今後レポートする予定だ。
実は、この〝山岡作成の怪文書〟が流れた5月30日(金)というタイミングは、ジェイオー建設と日本エスコン双方の代理人弁護士が、大阪でぎりぎりの交渉をしている最中だった。関係者は次のように憤慨する。「このままだとジェイオー建設は民事再生法しかなくなる、そうなれば下請け数十社にも多大な被害が出る、なんとか早期に解決する方法はないのか、あなた方は何の責任も感じないのか、と数時間にわたって日本エスコンの弁護士を説得し続けた。交渉は28日(水)の深夜に及んだが結論は出ず、エスコン側弁護士は直江社長に聞いてみるということになった。翌29日、エスコン側の弁護士からは『すでに直江社長には伝えてあるが、もう少し待ってほしい』ということだった。しかし、回答を待ち続けていた30日に、山岡氏のあの記事が突然出たのです。まさに冷水を浴びせられた思いがしました。案の定、日本エスコンは工事代金の一部さえも支払いを拒否したのです」
その後の経緯は、ご承知のように、資金繰りに窮したジェイオー建設は6月2日、民事再生手続きの申立てに追い込まれている。山岡が何を意図して、こんな〝怪文書〟を流したのか。おそらく、何も考えていなかったのだろう。山岡のネタ元の1人も次のように語る。「山岡さんは病気なんだと思う。誰かに言われたことをその日に書いちゃうんだから。病気だと思えば、腹も立たないでしょ」
しかし、2社による瀬戸際の交渉の最中に、「双方の対立はブラックライターらが暗躍する誹謗中傷合戦」などという〝怪文書〟が出てしまえば、訴えられている日本エスコン側に有利に働くのは火を見るより明らかではないか。山岡の〝怪文書〟は交渉の妨げでしかなかったのは間違いない。そうだとしたら、この男、ジェイオー建設と下請け数十社で働く建設労働者に対して、今回の事態をどう申し開きをするのか。まさに〝万死に値する〟とは、このことである。
【追記】
「宝田陽平」なる人物の署名記事になっているが、本誌は山岡が書いたと見なしている。もし「宝田陽平」が実在するなら、これはこれで驚きで、山岡と同質のライターがもう1人この世にいることになる。いずれにしても、山岡の責任は免れるものではない。