カテゴリー「平成電電」の39件の記事

2007年3月 6日 (火)

【ミニ情報】「平成電電」事件〝300億円詐取〟を立件できるかがポイント

●地下鉄銀座線・浅草駅に隣接する「浅草プラザホテル」(東京都台東区)に絡んで、栃木銀行が不可解な「付け替え融資」を行っていた模様だ。関係者によると、「同ホテルは栃木県在住の乗っ取りグループが暗躍。ホテルを所有する管理会社をめぐって株主権確認などの訴訟がおきていた。普通の銀行ならとても融資できる案件ではない」という。

●昨日(5日)、平成電電の佐藤賢治元社長らが逮捕された。直接の容疑は、練馬区の被害者ら3人から約1億円を騙し取ったというものだが、報道などによると、平成電電側は匿名組合13号から通信機器の購入をしておらず、300億円は虚偽の説明による金集めだったと、警視庁捜査2課は見ているという。ところで、昨年12月に開催された同社の債権者集会で、破産管財人は1万9000人から集めた490億円のうち、438億円余りが通信設備の購入に充てられていたと報告していた。また、匿名組合13号からはへーパーカンパニーなどが介在する複雑な取引で2割から4割のマージンが計上されていたものの、取引実態はあったと説明していた。つまり、破産管財人と捜査当局の見方が大きく食い違う事態になってきたのだ。この理由として考えられるのは、破産管財人が全国に3000以上あるNTT局舎に設置された通信設備の「実査」をせず、平成電電の「固定資産台帳」などの経理資料を〝丸呑み〟したためではないかと思われる。

さて今回、警視庁捜査2課が平成電電を摘発した意義はたいへん大きい。周知のように、平成電電は、資本関係がない匿名組合を悪用して資金を調達した。こうした匿名ファンドなどを巧妙に使い、法の網をすり抜けようとするケースが最近、増えている。例えば、日興コーディアルグループによる「利益水増し」ではSPC(特別目的会社)が利用された。また、不動産取引でもファンド組成によって、あたかも資本関係がないように装う事例が急増している。そうした意味でも、匿名組合取引にメスを入れた捜査2課は、投資実態がなかったとされる「300億円」の全容解明を期待されている。

| | コメント (1) | トラックバック (3)

2007年3月 5日 (月)

【ミニ情報】ついに「平成電電」が摘発!佐藤賢治元社長らが詐欺容疑で逮捕

警視庁捜査2課は本日(5日)午前、平成電電の佐藤賢治・元社長ら幹部5人を詐欺容疑で逮捕した。佐藤元社長以外では、匿名組合方式による出資を募っていた「平成電電システム」、「平成電電設備」両社の社長だった熊本徳夫容疑者も逮捕されている。

平成電電は、派手なテレビCMや新聞広告で「最高10%の配当が得られる」と宣伝し、1万9000人から490億円の出資金を集めていた。これまで、平成電電に関しては、匿名ファンドによる複雑な取引であったため立件は難しい、と見られていたが、05年10月に同社が破綻(民事再生法申請)して以来、16ヵ月余りを経てついに摘発となった。

| | コメント (4) | トラックバック (2)

2007年1月29日 (月)

「平成電電問題追及被害者の会」が本格スタート

平成電電の新しい「被害者の会」が28日、本格的にスタートした。正式名称は「平成電電問題追及被害者の会」、代表幹事には渡辺功氏が就任した。

従来の「平成電電出資被害者結束委員会」は昨年12月、「東京人脈スクエア」という団体によって運営されていることが発覚。そのメンバーが近未来通信の被害者に接触し、同被害対策弁護団の弁護士から実名で「2次被害の要注意人物」と指摘されていた。そのため、組織的混乱が続いたが、ようやく新しい「被害者の会」の体制が整い、これから本格的な活動を開始する。

「結束委員会」は削除要求を無視し、ホームページやメーリングリストなどの運営をいまだに継続している。しかし、その実態はすでに「東京人脈スクエア」の別働隊と化しており、注意が必要だ。

今回のような事態は、あたかも「被害者の会」が2つあるような誤解を生じやすい。そこに結束委員会および東京人脈スクエア側の狙いもある。くれぐれも、彼らの宣伝に騙されないように注意していただきたい。以下に、新しく発足した「平成電電問題追及被害者の会」の呼びかけ文を転載しておく。

平成電電匿名組合出資被害者の方へ

               平成電電問題追及被害者の会
               代表幹事 渡辺 功

     私たちと手と取り合って共に進みましょう

「平成電電出資被害者結束委員会」は、これまで独善的かつ非民主的な運営を続けておりました。昨年12月に、その「結束委員会」が世間に信用されがたい活動を行っている「東京人脈スクエア」というサークル団体によって運営されていることが判明いたしました。

それゆえ「被害者の会」の社会的信用を確保するために、「結束委員会」から完全に離脱し、出資被害者自らの手ですべて民主的に運営する組織にしていく必要があると考え、新たな「被害者の会」を、「平成電電匿名組合出資被害者の会」(2007年1月13日解散)のメンバーで結成しました。(中略)

すでに、破産管財人小林弁護士への要請活動や、テレビ局・新聞社の取材対応などを開始しています。私たちと手と取り合って共に進みませんか。皆さんの参加をお待ちしております。

http://hddtkm-net.seesaa.net/

| | コメント (147) | トラックバック (0)

2007年1月15日 (月)

新たに『平成電電匿名組合問題追及出資被害者の会』が結成へ

この間、「東京人脈スクエア」問題で組織的混乱を来たしていた「平成電電匿名組合出資被害者の会」が13日、解散することになった。平成電電の破綻以来、同会は出資被害者のネットワークとして活動を続けてきたが、このほど同会暫定幹事および大多数の会員は、新たに結成される『平成電電匿名組合問題追及出資被害者の会』に移行するという。以下に、『解散のお知らせ』を転載する。

「平成電電匿名組合出資被害者の会」解散の“お知らせ”
および
「平成電電出資被害者結束委員会 企画運営部」への“要求”

         「平成電電匿名組合出資被害者の会」
                      暫定幹事一同

「平成電電匿名組合出資被害者の会」(以下、「被害者の会」)において実働してきた暫定幹事および殆どの会員は、このたび新たに結成・発足する『平成電電匿名組合問題追及出資被害者の会』へ移ることになった。

これによって既存の「平成電電匿名組合出資被害者の会」は運営不能に陥ること必定となり、本日をもって「被害者の会」を解散する。同会の解散に伴い、標記の「結束委員会 企画運営部」ならびにその母体である「東京人脈スクエア」に対して、以下の要件を2007年1月21日までに実施・履行することを要求する。

<要求事項>
 1.「結束委員会」のホームページの「被害者の会」に関するすべての記載、ならびに平成電電匿名組合に関するすべての記載や掲示板の削除

(注)
今後において匿名組合出資被害者が新たに「結束委員会」ホームページにたどり着く可能性を否定できないので、「結束委員会」の運営者およびその運営方法の実態を知っている匿名組合出資被害者の責任として、結束委員会ホームページの匿名組合関連すべての部分の削除を要求するものである。

2.「結束委員会 企画運営部」の「てんこん」こと近藤氏および同部内の他者が保管している「2nd名簿」(紙および電子データ)を、これまでの暫定幹事への送付と同時に、完全なる破棄

2007年1月13日
以 上

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2007年1月 9日 (火)

【ミニ情報】平成電電設備など2社の債権者集会が2月7日に開催

●水谷建設事件に関連して家宅捜索を受けた「行研」(東京都千代田区内幸町)の竹内陽一氏は、現在も「日本プレスセンタービル」にあるオフィースに出社している模様で、「行研社主」の名刺を持ち歩いているという。
●490億円を「匿名組合」方式で集め破産した平成電電設備・平成電電システム2社の債権者集会が2月7日、日比谷公会堂で開かれる。2社が購入した通信設備の総額は438億円余りに達したが、これは直接、メーカーから調達したものではなく、ドリームテクノロジーズ、平成電電、ドリームテクノロジーズセールスジャパンなどを経由した複雑な取引だったという。取引に介在したこれらの会社がマージンを2割から4割程度とっていたため、直接調達した場合と比較して相当割高となっていた。ちなみに、セールスジャパン社は平成電電と同じ住所にあるペーパーカンパニーで、佐藤賢治・平成電電前社長が取締役に名をつらねていた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年12月25日 (月)

【お知らせ】「平成電電出資被害者結束委員会」とのリンクを削除

今月21日、「匿名一番」という読者から以下のような投稿が本誌にあった。

>東京アウトローズ編集長様、
>お気に入りの「平成電電出資被害者結束委員会」、近未來通信被害対策弁護団の弁護士に実名で注意されてる人物が運営してるみたいですけど。この件に関する説明はまだでしょうか?
>「東京人脈スクウェアの専門企画部部長と名乗る人物」
>http://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/2006/12/post_6378.html
>http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%93%8C%8B%9E%83A%83E%83g%83%8D%81%5B%83Y%81@tojin&lr=

本誌が、信頼できる平成電電出資被害者の一人に話を聞いたところ、東京人脈スクウェアの近藤徹也氏が「平成電電出資被害者結束委員会」のホームページとメーリングリストを管理していることは事実のようである。

山口弁護士から指摘された問題について現在、近藤氏は一切答えようとしていない。同委員会の掲示板でも、この問題を取り上げた投稿は理由も示さず削除しているという。

さらに問題なのは、近藤氏が「近未來通信出資者結束委員会」なるサイトを立ち上げていることである。被害対策弁護団から「2次被害の要注意人物」として指摘された近藤氏が、何の説明・弁明もなく、このようなサイトを運営することは許されない。

したがって本誌としては、お気に入りの「平成電電出資被害者結束委員会」のリンクを削除した。今後、同委員会の方針が明確になるまで、この処置は継続する。また、近藤氏とは一度、被害者の会合を取材した際、会っており、同氏の名刺があったので、同委員会HP上の「東京アウトローズ」とのリンクを削除するよう架電したが、同氏が電話にでることはなかった。

東京アウトローズ編集部

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年1月 6日 (金)

平成電電の「自社ネットワーク網」に関する内部文書を入手

DSCN0439本誌は、みずほマネジメントアドバイザリー(MHMA)が作成した「平成電電会社に関するご案内」という文書を(=左写真)入手したことを既に明らかにしている。この文書については、『財界展望』06年2月号で本誌・鈴木順もふれているが、紙数の関係で詳細な内容を公開することは出来なかった。

同文書は、MHMAが05年10月24日付で平成電電のスポンサー候補に提示したものである。平成電電側から提出された資料にもとづきMHMAが作成、全部で10ページになっている。

その中身は以下の5項目で構成されていた(=左下写真)。
①事業内容
②自社ネットワーク網
③CHOKKAおよびADSL加入者数推移
④事業収支
⑤CHOKKA事業の収益率

DSCN0442中でも注目されるのが、「自社ネットワーク網」に関する記述である。周知のように、平成電電は「平成電電匿名組合」を通じて490億円にのぼる巨額資金を集め、通信設備に投資したとされてきたが、その実態はこれまで明らかになってこなかった。

同文書によると、平成電電のネットワーク網は、全国基幹網11000km(光ファイバーIRU契約、一部WDM化、伝送速度30ギガ)、地域網22000km(NTTGC局間のファイバー網)、交換機∑14台(収容能力150万チャンネル)、遠隔集線装置(NTTGC局2220局に4644台、うち1166台はADSL用DSLAM専用装置)で構成されている。

「全国基幹網」には250台の伝送装置、「地域網」には3300台の伝送装置が設置されているほか、NTT局舎2220局に設置された遠隔集線装置(RT装置)4644台は以下のような内訳になっている。

Samsung製Acemap  2334台
Lucent製AnyMedia 1144台
NEC製AM32    1166台 

こうした設備・機器を平成電電は、匿名組合などからのリースでまかなってきたとされ、そのリース債務は842億円に達すると見られる。ただ、ここで注意が必要なのは、あくまでも平成電電側が出してきた数字であり、第三者による検証がおこなわれたものではないということである。

平成電電被害者対策弁護団によれば、匿名組合の管理・運営をしていた平成電電システム、同設備の2社は依然として検査を拒否しているという。490億円もの巨額資金が何に使われたのか、その実態解明が急がれる。

| | コメント (32)

2006年1月 5日 (木)

村上ファンド、ドリテク株をさらに大量処分

村上ファンド(M&Aコンサルティング)が、取得直後からドリームテクノロジーズ株を大量処分していたことは既に伝えた。昨年11月21日から12月15日の間に村上ファンドが売却したのは約16万5000株だったが、さらに12月20日に1万233株、21日に1万5300株を市場で売り抜けていた。

村上ファンドが1月4日に提出した「変更報告書」で分かった。これで村上ファンドが所有するドリテク株は12万3000株余りとなったが、同ファンドは新株予約権付転換社債(97億円、60万8913株)も12月19日に取得しており、今後も〝売り抜け〟は続くと見るべきだろう。

ちなみに、12月20日のドリテク終値は3万400円(出来高51657株)、21日は終値2万6850円(同76841株)であった。

| | コメント (9)

2005年12月31日 (土)

明日発売の『財界展望』に平成電電問題のレポートが掲載

DSCN0435明日06年1月1日発売の経済誌『財界展望』に、本誌・鈴木順が執筆した「スポンサーがドリテク、村上ファンドに決定 平成電電〝破綻〟に用意周到の再生計画」(=写真)と題するレポートが掲載される。

この間の取材の結果、平成電電からスポンサー選定手続きのアドバイザリー業務を任された「みずほマネジメントアドバイザリー」が、05年10月24日付で出した「平成電電会社に関するご案内」という文書などを入手した。そうした文書や関係者の証言などから、佐藤賢治社長は最初からドリームテクノロジーズを想定した「再生計画」を練っていた疑いが浮上した。

また同記事では、福岡市にある平成電電の「保養所」が実質上、佐藤社長の自宅として使われ、同社長は高級外車数台を所有していることなどもレポートしている。

| | コメント (8)

2005年12月29日 (木)

大証ヘラクレス上場のアドテックスが「監理ポスト」に割当て

平成電電、ドリームテクノロジーズと共同出資会社を設立するなど、近い関係にあったアドテックス(6739)が本日(29日)から監理ポストに割当てられることになった。大阪証券取引所が昨日、明らかにした。
http://www.ose.or.jp/frame.html?news/0512/051228h.shtml

アドテックスは12月28日、「06年12月31日満期スイス・フラン建転換社債型新株予約権付社債」の繰上償還にかかわる資金調達ができず、期日までの支払いが見込めないことを開示。これは「上場廃止基準」に該当するおそれがある、と大証は判断、投資家に注意喚起するため監理ポストに割当てた。

実は、アドテックスにはライブドア証券が資金を入れていたことがある。8月10日、ライブドア証券は「転換社債型新株予約権付社債」15億円を引き受けた。同証券は10月中旬までに社債を株式に転換、アドテックス株を28%保有する大株主となった。

しかし、ライブドア証券は11月30日までに全株を処分、アドテックスとは手をきっているのだ。その間、アドテックスの創業オーナーなどが辞任、同社の前途は多難と見られていた矢先の「今回の監理ポスト割当て」である。

| | コメント (1)

2005年12月28日 (水)

本誌既報の吉岡睦子氏がドリテク株を処分、やはりダミーだったのか!?

村上ファンドがドリームテクノロジーズ株を大量に処分していたことは既に報じた。そのうち10万株が、「ウェッブセクションドットネット」という会社の代表取締役・吉岡睦子氏に渡っていたが、12月20日に5万株が処分されていた。吉岡氏が12月27日に関東財務局に提出した「変更報告書」で分かった。

そもそも村上ファンドから吉岡氏に10万株が1株2万円で渡ったこと自体、不可解だった。というのは、この取引が行われた12月12日のドリテク終値は3万600円だったからだ。市場外取引であっても時価に左右されるのは言うまでもない。通常のディスカウント率はせいぜい5%というところである。

利にさとい村上ファンドが何故このような取引をしたのか不思議だったが、今回の「変更報告書」である程度見えてきた。村上ファンドが〝しかるべき相手〟にドリテク株を渡すため、吉岡氏は単なるダミーとして使われたに過ぎないと思われる。吉岡氏は5万株を取得価格と同じ1株2万円で処分しているからだ。しかも5万株というのは全発行済株式数の4・36%で、吉岡氏から取得した〝相手〟は、「大量保有報告書」を提出する必要がない(5%ルール)。村上ファンドとしては、よほど〝知られたくない相手〟だったのであろう。

| | コメント (5)

2005年12月27日 (火)

平成電電 被害者対策弁護団のHPが開設

このほど、「平成電電 被害者対策弁護団」のホームページが開設された。
http://www18.ocn.ne.jp/~heiseidd/17.html

同弁護団は「平成電電匿名組合」を運営・管理する平成電電システム、同設備の2社に対して検査申請をしていた。東京地裁は12月9日、これを認める決定をしたが、2社は「法律上不要な誓約書の提出を求め、事実上、検査を拒否し続けている」という。

また、同弁護団などは平成電電に対して「再生債権届出」もしていたが、同社は12月12日、債権の存在を否認した。

周知のように、平成電電の支援スポンサーにはドリームテクノロジーズが決定。今後、1月10日までに再生計画が裁判所に出され、3月中にその可否を問う「債権者集会」が開かれる予定になっている。

実質上、平成電電の〝最大の債権者〟は匿名組合契約者である。同弁護団が今後、どのような法的対応をしていくのか注目される。

| | コメント (4)

2005年12月23日 (金)

村上ファンドは仕手筋と何ら変わらない

村上ファンドのドリテク株「売り抜け」は、仕手筋の手法と何ら変わらない。仕手筋は、破綻寸前の会社に資金を入れる見返りに、新株を大量に「超有利」発行させる。そして会社側には「長期継続保有」のIRをさせておいて株価をつり上げ、実はサッサと売り抜けてしまうのだ。こうした手法は、経営側と仕手筋が完全に組んでいないと、うまくいかない。

今回のドリテク株「売り抜け」で、村上ファンドの本質がはっきりした。しかも、村上ファンドは、11月18日(金曜日)に31万3873株の新株を取得し、翌営業日の11月21日(月曜日)から即座に株の処分を始めていたにも拘わらず、「大量保有報告書」を提出したのは約1カ月後である。ここまで提出を遅らせるのは、〝当局の眼〟を気にして仕手筋でもあまりやらない。そういう意味では、村上ファンドは仕手筋より悪質だ。

〝値崩れ〟を恐れた村上ファンドが提出を遅らせ、ライブドア証券によるMSCB(下方修正条件付転換社債)40億円引き受けのIR(12月20日)にタイミングを合わせた、と言われても仕方がないだろう。

12月19日付の「大量保有報告書」によると、11月21日から12月15日の間に村上ファンドが売却したのは約16万5000株だが、そのうち10万株は12月12日、「ウェッブセクションドットネット」の吉岡睦子氏に1株2万円で渡っている。

また、12月8日には6万株の売りと同時に買いも行われており、仕手筋が〝株価操縦〟によく使う、高値による「クロス取引」かとも思われたが、同日の出来高は2万株余りであるため、どのような取引だったかは不明だ。

上記2取引を除くものが、市場で売り抜けられたと見られる。そのドリテク株数と株価は以下の通り。ちなみに、村上ファンドの〝仕入れ値〟は1万5930円である。

       (処分数)  (終値)      (出来高)
11月21日 4627株  36500円  47183株 
11月22日 1043株  34800円  30353株
11月28日 3158株  37800円  57740株
11月29日  250株  36000円  34708株
12月07日   22株  31000円  21206株
12月09日 3630株  32550円  36825株
12月12日24382株  30600円  77628株
12月13日 7785株  30250円  38305株
12月14日 8476株  28200円  53828株
12月15日11283株  25200円  60866株

| | コメント (14)

2005年12月22日 (木)

村上ファンドがドリテク株を「大量処分」していた!

村上ファンドが11月18日に第三者割当増資で取得したドリームテクノロジーズ株31万3873株(発行価格1万5930円)を、直後の11月21日から〝五月雨〟的に大量処分していたことが判明した。

12月19日付で関東財務局に提出していた「大量報告書」によると、11月21日に4627株を処分したのを皮切りに、12月15日までの間に約16万5000株が市場および市場外で処分されたと見られる。

10月31日付のドリテク側IR資料には、「新株式の継続所有の取決めに関する事項」として、「当社(=ドリテク)は、新株の割当先との間において、割当新株式を発行日から2年以内に譲渡する場合にはその内容を当社に報告する旨の確約を割当先から得ています」とあった。
http://img.zooma.jp/dts/ir/2005/pdf/2005_1031_b.pdf

しかしドリテク側は、今回の村上ファンドによる「大量処分」を何ら公表してこなかった。どちらに原因があるのか今のところ不明だが、いずれにしても投資家に対する重大な〝背信行為〟と言わざるを得ない。

| | コメント (10)

平成電電システムなど2社の役員を務める飯田国大氏

「平成電電匿名組合」の管理・運営をおこなっていた平成電電システム、同設備2社(代表取締役・熊本徳夫)の役員に飯田国大(いいだくにひろ)氏という人物がいる。

DSCN0425熊本氏は匿名組合員に文書を送付するのみで(最近も12月16日付の文書が送られている)、姿を一切現していないが、この飯田氏は福岡市で「ディープジャパン」(=写真)という会社を経営している。

本誌は、どういった経緯でシステム、設備2社の役員になったのか、などを飯田氏に聞くため、ディープジャパン社を訪れた。そうしたところ、入口でたまたま出くわしたのが飯田氏だった。匿名組合の件で取材にきたことを告げると、飯田氏は態度が急変し、「一歩でも中に入ると警察を呼ぶ」という。そのため、廊下での〝押し問答〟のような形になり、結局、飯田氏は取材に応じることなく、中に引っ込んでしまった。

飯田氏はまだ30代前半と若い。福岡市で生まれ育ち、高校卒業後、政治家の秘書を約3年間務めたとされる。その後、97年にディープジャパンを設立(資本金3億円)。インターネット経由でデジカメ画像をプリントする「デジタルプラザ」などを展開している。ちなみに、ディープジャパンには、仕手銘柄として知られるヒューネット(ジャスダック上場)が出資している。

| | コメント (7)

2005年12月19日 (月)

平成電電・佐藤賢治社長の自宅を直撃取材

DSCN0406本誌スタッフの鈴木順が12月上旬、福岡市内にある平成電電の「保養所」(=左写真)などの現地取材をおこなった。この「保養所」は名ばかりで、実質上、佐藤賢治社長が自宅として使っていた。

早朝からの直撃取材を試みたが、残念ながら佐藤社長は不在(事業スポンサー選定などの件で急遽、上京した模様)だった。しかし、たまたま佐藤夫人が庭先に出てきたため、声をかけてみた。東京から取材目的で来ていることなどを告げたが、「何もお話しすることはありません」との返事だった。

登記簿謄本によると、土地は佐藤社長が平成14年3月に取得。その後、同15年1月に平成電電に転売されていた。博多湾に面する瀟洒な3階建ての建物は同15年9月に完成、所有権は平成電電となっていた。

実は、佐藤社長がこの「自宅」に移り住む前は、近くの小さな団地住まい(=左下写真)に過ぎなかった。佐藤社長の〝急激に成り上がっていく姿〟が現地取材で明らかになった。詳細については、経済誌『財界展望』(06年1月1日発売号)にレポートが掲載される。 DSCN04151

| | コメント (5)

2005年12月 9日 (金)

本誌既報の右翼団体が再び平成電電福岡本社前で街宣活動

昨日(8日)午後、昭和維新連盟(政治結社正徳憲成会)が平成電電福岡本社前で第2回目の街宣活動を約2時間に渡っておこなった。

同連盟は、佐藤賢治社長らの豪華な自宅など個人資産の存在を指摘し、私腹を肥やしてきたのではないか、といった主張を展開した模様。また、同連盟は平成電電だけでなく、佐藤社長以下、全役員に質問状を送付したという。

| | コメント (9)

2005年12月 5日 (月)

初めから仕組まれていた平成電電「スポンサー選定」②

本誌既報のように、平成電電は「みずほマネジメントアドバイザリー」(以下、MHMA)を事業スポンサー選定のアドバイザーとして指名。この間、MHMAが窓口となってスポンサー選定手続を行ってきた。

関係者によると、11月上旬に行われた1次入札(1次意向表明書の提出)の1週間ほど前にMHMAとスポンサー候補10社との面談が行われたという。スポンサー候補10社は以下の通り。ライブドア、ドリームテクノロジーズ、USEN、MorganStanley、IpMobile、MKSパートナーズ、ソフトバンク、アッカ・ネットワークス、新生銀行、ロングリーチグループ。

このスポンサー候補10社に開示された情報は、かなり限定的なものであったという。選定の条件として「総提示価格が優位であること」「従業員の雇用継続」など5項目が提示された模様だ。

面談ではスポンサー候補側から、平成電電と同システム、同設備2社との関係について質問が相次ぎ、中には「自作自演の債務カットにならないか」との疑念も表明されたという。 

| | コメント (10)

2005年12月 3日 (土)

初めから仕組まれていた平成電電「スポンサー選定」

平成電電・事業スポンサー選定の一端が本誌の調べで分かった。関係者によると、平成電電が破綻した翌日の10月4日、スポンサー選定の窓口に「みずほマネジメントアドバイザリー」が既に決まっており、第1回目の入札で10社程度、第2回目の入札で2、3社に絞り込むという内容の話が、佐藤賢治社長から東京本社内の役員クラスにあった。

このことから佐藤社長らはかなり早い段階から民事再生法申請に向けた周到な計画を練っていたことが窺がえる。

| | コメント (7)

2005年12月 2日 (金)

平成電電福岡本社に右翼団体が街宣活動

11月30日(水)午後2時から、福岡市の平成電電本社(アクロス福岡)前で、右翼団体の「昭和維新連盟」が街宣活動を数時間に渡って行った。

関係者によれば、同連盟は、福岡本社内で経理資料の改竄が行われているのではないか、などと主張している模様だ。

| | コメント (9)

2005年11月13日 (日)

[ミニ情報]日経ビジネス、平成電電のスポンサー11月最終週にも決定の見通しと報道

●明日(14日)発売の日経ビジネスに「平成電電再建に3者揃い踏み」と題する記事が掲載される。同記事によれば、11月2日に事業スポンサーへの意思表明が締め切られ、7日に提案金額の高かった3者(村上ファンド、日本テレコム、USEN)が選ばれたという。11月最終週にも3者の事業計画が提案され、事業スポンサーが決定される見通しのようだ。
●11月9日の記者会見を受け「平成電電被害対策弁護団」が発足。同弁護団は平成電電に対して「再生債権届出」(不法行為に基づく損害賠償請求権を有する債権者として参加すること)を、匿名組合被害者に呼びかけている。なお、「再生債権届出」の資料請求は11月15日(火)必着となっている。詳細はインターネット上に同弁護団からの「重要なお知らせ」が掲載されているのでご覧いただきたい。

| | コメント (9)

2005年11月 9日 (水)

「平成電電匿名組合出資被害者の会」、本日午後5時から記者会見

「平成電電匿名組合出資被害者の会」が本日(9日)、東京地裁に以下の申し立てを行うことが分かった。

①平成電電設備、平成電電システムの2社に対する「業務及び財産の状況の検査許可申請」
②平成電電に対する「再生債権届出」(不法行為に基づく損害賠償請求権)

関東・北陸・東海・近畿地区の被害者約50人が代理人に委任。今回の申し立てとなった。また、本日午後5時より東京地裁で、被害者の会と弁護団が記者会見を行う予定だ。すでに、関東地区暫定世話人一同の名前で「呼びかけ文」がインターネットに掲載されている。

| | コメント (11)

2005年11月 8日 (火)

「計画倒産」の疑いが濃厚になってきた平成電電⑤

●平成電電、破綻直前にドリテク株を売却

平成電電は破綻する直前に、子会社ドリームテクノロジーズの株式を売却していたことが分かった。平成電電が10月26日に提出した「大量保有報告書」などによると、破綻する2週間ほど前の9月20日から9月27日の間に合計32500株を市場外で売却していた。

具体的な取引は以下の通り。
9・20 7500株 57491円 4億3118万円
9・21 4000株 53766円 2億1506万円
9・22 9500株 48991円 4億6541万円
9・22 9500株 48991円 4億6541万円
9・27 2000株 44216円   8843万円

平成電電が売却した総額は16億6500万円余りに達する。同社は8月31日に株式交換でドリテク株24万3684株を取得。その後、しばらく株を処分する動きはなかったが、9月20日から急に株式の売却を始めている。すでに平成電電側はこの時期、民事再生法の申請(10月3日)を認識していた可能性は極めて高い。親会社の平成電電が破綻すれば、ドリテクの株価がどうなるかは容易に想像がついたハズだ。

| | コメント (5)

2005年11月 7日 (月)

「計画倒産」の疑いが濃厚になってきた平成電電④

●本体も破綻直前まで資金集めに〝狂奔〟

金融機関からほとんど相手にされてこなかった平成電電は、〝資金調達の道〟を高利回りの金融商品に求めた。これまで見てきたフリーコム、ADSLモデム、パートナーシステムからも明らかなように、そのスキームは同社の通信設備などを投資家に購入させ、その見返りに年率20%を超える配当金などを支払う、というのが基本だった(「平成電電匿名組合」も10号から元金均等払いになったため、実質上、利回りは20%以上になる)。

こうしたスキームを維持するためには、それを上回る事業収益を挙げなければならない。しかし、佐藤賢治社長以下の平成電電経営陣にそうした経営見通しがあったとは、どうしても思えない。通信業界の厳しいコスト競争と体力勝負という現状を考えれば尚更である。

実は、佐藤賢治社長らは事業を展開するためではなく、一般投資家から金をかき集めるのが目的ではなかったのか。05年1月期まで3期連続で監査法人のチェックを受けていなかったことなどからも、それは窺える。

DSCN0398DSCN0399そして本誌はこのほど、平成電電本体も破綻直前まで資金集めをしようとしていたことを裏付ける資料を入手した。それは平成電電が作成した「デジCHOKKAオーナー説明会資料」(=写真)である。日付は9月25日となっており、各代理店などに破綻直前の9月末に送付されていた。

マルチメディア・キオスク「デジCHOKKA」7台を1口1050万円で投資家に購入させ、ジャパンワイヤレスが60ヵ月(5年間)、26万2500円の使用料を毎月支払う、という〝いつものパターン〟である。使用料の支払い総額は60ヵ月で1575万円になる、とうたわれていた。ちなみに、ジャパンワイヤレスはドリームテクノロジーズの子会社で、平成電電、アドテックスも共同で出資していた。

それにしても、破綻することを知りながら、このような資料を送付していた佐藤社長以下の経営陣は一体どのような〝神経〟をしているのか。厳しく責任が追及されてしかるべきであろう。

| | コメント (11)

2005年11月 5日 (土)

「計画倒産」の疑いが濃厚になってきた平成電電③

平成電電の破綻直前に、マイライン事業などがドリームテクノロジーズ(ヘラクレス上場)に譲渡され、これは〝資産逃避〟の疑いがあると既に報じた。

そのドリームテクノロジーズが10月31日、50億円の第3者割当増資と100億円の新株予約権付転換社債の発行を発表した。周知のように、その割当先はいずれも村上ファンドなどである。IR資料によれば、今回の第3者割当増資による発行株数は31万3873株(発行価格15930円)で、増資後(払込期日11月18日)の村上ファンドの所有割合は28・7%となり、平成電電所有の28万5884株を抜き、筆頭株主に躍り出る。

さらに100億円の新株予約権付転換社債(転換価格15930円)が株式に転換された場合(潜在株式数71・98%)、村上ファンドの所有割合は軽く50%を超える。つまり、村上ファンドが実質上、ドリテクを買収したと見ていいだろう。

村上ファンドが何故、〝破綻寸前〟だったドリテクに救いの手を差し伸べたのか。現段階においては、その真意は測りかねるが、IR資料の次の一文がヒントになるかもしれない。
「当社(ドリテク)が株式交換又は株式移転により他の会社の完全子会社となることを当社の株主総会で決議した場合、当該効力発生日以前に残存する本社債の全部を額面100円につき次の金額で繰上げ償還することができる」

村上ファンドに詳しいジャーナリストも次のようにいう。
「どう考えても村上がドリテクの経営をするとは思えない。どこかに高値で転売するのが狙いではないか。そうなると、売却先は通信業界に色気を見せていたホリエモンあたりか・・・」

それにしても、このところのドリテク株の値動きは奇妙な点が多い。本誌既報のように、「連鎖倒産」の風評などが流れ、ドリテク株は11営業日ストップ安を続けたが、10月19日の安値1万600円を底に逆にストップ高となっている。しかも、19日の出来高は32万株を超えた。発行済株式の40%以上が一日で売買されたことになり、この出来高は余りにも異常だ。ドリテクの浮動株は、最新の四季報によれば28・3%で、19日には特定株主も〝投げた〟であろうことは容易に想像がつくが、こうした売り圧力に対して大量に〝拾う筋〟がなければ、とてもストップ高などになるものではない。

その後、ドリテク株は数営業日、乱高下したが、25日から一転して4営業日連続のストップ高となり、「10月31日発表」直前の28日終値は1万9700円まで戻している。今や〝天下無敵〟の村上ファンドが登場した後ならいざ知らず、発表前の4営業日連続ストップ高というのは何とも奇妙ではないか。

周知のように現在、各証券会社の売買手口は公表されておらず、これ以上の判断材料を本誌は持ち合わせていないが、証券取引等監視委員会であれば詳細な調査は可能であろう。
(一部敬称略)

| | コメント (10)

2005年11月 3日 (木)

「計画倒産」の疑いが濃厚になってきた平成電電②

平成電電は「匿名組合」以外にも、様々な手段を駆使して資金調達を行っていた。社名変更前のトライネットワークインターナショナル時代から「フリーコム・オーナー」(1口1000万円)という名で一般投資家から出資を募っていたが、平成電電と名を改めて最初に手を染めたのが「ADSLモデムオーナー」である。

「ADSLモデムオーナー」は02年6月から募集を始めているが、説明会資料などによると、標準プラン1口500万円で実質年利回り26・4%(契約期間5年)という高利回りをうたっていた。その仕組みを簡単に述べると、例えば、1000万円を投資した場合、投資家は平成電電からADSLモデム(沖電気製)を555台購入し、子会社の平成高速通信がそのモデム555台を一括で借り上げる。そして平成高速通信は毎月、レンタル料金を1台当たり500円支払うというもの。投資家が毎月受け取る額は27万7500円で、契約期間5年(60ヵ月)の総収入は1665万円になる計算だ。年率26・4%という高利回りの投資だった。

平成電電は代理店を通じた募集も行っているが、契約金額の10%を手数料として支払っていた。ある代理店関係者は次のようにいう。
「早い段階で契約した人は、元だけは取れているのではないか。今回の破綻で、契約の遅い人ほど損をした格好になっています」

DSCN0396の「ADSLモデムオーナー」に続いて、平成電電が募集したのは「平成電話パートナーシステム」(=写真)である。03年10月から「第1期」の募集がスタートしたが、1口1000万円で投資を募っている。このパートナーシステムに投資すれば「平成電話」回線の割当を受け、そこから計上される粗利益をもとに算出される受取金を48回にわたって受領することができるというもの。1口当たり粗利益60万円(毎月)を下回らないように割当回線を積み上げるとの保証をうたっていた。ただし、振込入金が早い投資家から順番に回線が割当られる、との但し書きが付いていた。前出の代理店関係者によれば、「最初の受取金をもらったのが半年後という人もいたようです。これまでに平成電電が支払った総額はほんの僅かです」という。

平成電電は、この「パートナーシステム」で15億円ほどを集めたと見られているが、契約書の第15条3項に次のような一文があった。「販売者につき破産、民事再生手続開始、会社更生手続開始、会社整理開始又は特別清算開始の申立がなされた場合には、本契約は終了するものとし、購入者は受取金その他名目のいかんを問わず、一切の金銭を販売者に請求することはできない」

先のフリーコム、ADSLモデムオーナーの契約書には、このような項目は一切なかった。そのため、フリーコム、ADSLモデムオーナーは、今回の再生計画で債権者という位置付けになっているが、パートナーシステムに投資した人達はそれでさえない。この条項を盾にパートナーを切り捨て、平成電電側は説明会も開こうとはしていない。

これでは余りにも〝手回し〟が良過ぎないか。〝用意周到〟に準備された「計画倒産」の臭いが増々プンプンとしてきた。(続く)

| | コメント (9)

2005年10月31日 (月)

「計画倒産」の疑いが濃厚になってきた平成電電①

DSCN030610月17日、平成電電の「民事再生法手続き」の開始が決定された。しかし、ここに来て、同社は申請前に〝資産逃避〟を行っていた疑いが非常に強くなってきた。

この点に関して、『金融財政事情』(10月24日号)が重要な指摘をしているので、敢えて引用・要約する。同記事によれば、平成電電の05年1月期の売上高440億円のうち、「CHOKKA」などの直収電話サービス事業はわずか9億円に過ぎなかったという。実は、同社の最大の収益源は「マイライン事業」で売上高は246億円に達する。

ところが、平成電電は7月、この〝虎の子〟のマイライン事業を分割し、100%子会社の平成電電コミュニケーションズに移管。翌8月には、その平成電電コミュニケーションズの全株を、関連会社のドリームテクノロジーズに株式交換で譲渡していたというのだ。

たしかに、平成電電はマイライン事業の譲渡と引き換えにドリームテクノロジーズの40%の大株主となったが、〝最大の収益源〟を手離したため、キャッシュフロー(資金繰り)が悪化するのは目に見えていた。何故、平成電電は〝自らの首〟を締めるようなことをしたのか。

しかもドリテク株は「連鎖倒産」の風評が流れたため大暴落し、31日現在の株価は2万1700円となっている。その資産価値は目減りする一方だ。そして問題なのは、平成電電の〝最大の収益源〟であったマイライン事業が今回の民事再生計画の埒外に置かれてしまったという点である。

ドリームテクノロジーズの櫛間勝見会長は、本誌既報のように「佐藤賢治社長が送り込んだ人物」(関係者)と見られており、民事再生法申請の直前に行われたマイライン事業のドリテクへの譲渡は〝資産逃避〟の一環だった可能性が強いと言わざるを得ない。(続く)

| | コメント (6)

2005年10月28日 (金)

財界展望、平成電電の「架空リース疑惑」を報じる

DSCN0302 本誌スタッフの鈴木順が、11月1日発売の経済誌『財界展望』に「電光石火の破綻 平成電電の投資マネーゲーム」と題する記事を執筆、掲載される。同記事では平成電電システム、同設備の2社が実際は通信設備を購入しておらず、一部は架空リースだった疑いがあることを〝証言ベース〟でレポートしている。興味のある方は、ぜひ同誌を手に取っていただきたい。

| | コメント (9)

2005年10月25日 (火)

平成電電本体が匿名組合の出資を募っていた証拠「録音テープ」を入手

このほど本誌は、平成電電の某支店で行われていた「匿名組合」の出資説明会を録音したテープを入手した。説明会には平成電電の社員2人が出席、同支店長が実際に説明を行っていた。

周知のように、これまで平成電電側は、「匿名組合」を管理・運営していた平成電電システム、同設備の2社とはまったく資本関係がなく、別会社がやったこと、という対応に終始してきた。しかし今回、本誌が入手した録音テープは、平成電電本体が直接、「匿名組合」の募集業務に関与していたことを示す有力な証拠である。

現在、本誌はこの録音テープをもとに取材を展開している。詳細な内容はしばらくお待ちいただきたい。いずれにしても今後、平成電電本体の責任を追及する声が出るのは必至と言えよう。

| | コメント (5)

2005年10月18日 (火)

ドリームテクノロジーズ、「連鎖倒産」の風評が流れる

大証ヘラクレス上場のドリームテクノロジーズ(4840)が「連鎖倒産するのではないか」との風評が流れている。同社の大株主は、破綻した平成電電で約40%を所有。すでに、平成電電向け債権45億円が「取り立て不能」に陥る可能性が公表されている。

平成電電が破綻する直前のドリテク株は4万7200円(9月30日終値)。しかも前日比4000円高のストップ高をつけていた。しかし、週明けの10月3日に平成電電の「民事再生法申請」が発表された。それ以来、ドリテク株は本日(18日)まで何と11営業日連続のストップ安で1万2200円まで暴落した。ほとんど買い注文が入らない状態が続いており、「どこまで落ちていくのか、まったく分からない」(市場関係者)という。

もともと、ドリームテクノロジーズという会社はソフマップ創業者の鈴木慶氏が起こした会社だった。01年4月に旧ナスダック・ジャパン(ヘラクレス)に上場。デジタル・セル・テクノロジー(DCT)というオリジナル技術をひっさげた「技術系ベンチャー」というのが売りだった。

しかし、その鈴木氏も所有株を売却、03年3月には代表取締役会長を退任している。すでに、この時期には平成電電がドリテクの筆頭株主に躍り出ていた。03年12月には、櫛間勝見氏が代表取締役社長に就任し、経営の実権が移っているが、「櫛間さんは、佐藤賢治社長のパスコ時代の同僚。佐藤さんが送り込んだのは明らかだ」(関係者)という。

ドリームテクノロジーズは14日付で「社長コメント」をホームページに掲載。
http://www.dreamtechnologies.com/top.html

〝火消し〟に躍起になっているが、株価は一向に下げ止まる気配がなく、予断を許さない状況が続いている、と言えよう。

| | コメント (1)

2005年10月13日 (木)

日本テレビ、「平成電電問題」で佐藤賢治社長を直撃取材

20051013012012平成電電は昨日(12日)午後4時から社会文化会館ホールで「フリーコムオーナー」向けの債権者説明会を開いた。この説明会には日本テレビの取材クルーが駆けつけ、足早に立ち去ろうとする佐藤賢治社長に〝直撃取材〟を試みていた。残念ながら佐藤社長は何のコメントもせず、両脇を屈強な男たちにガードされて車に乗り込み、現場を後にした(=写真)。

また、週刊朝日は「1万9千人から490億円集めて倒産、どうしてくれる!! 平成電電『年利10%』商品の危険な罠」
http://opendoors.asahi.com/data/detail/6966.shtml
東洋経済は「平成電電 ナゾだらけの突然死」
http://www.toyokeizai.co.jp/mag/toyo/
と題する記事をそれぞれ11日発売号に掲載した。

このようにマスコミも徐々にではあるが、平成電電の〝おかしさ〟に気が付き始め取材に動き出したようだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年10月12日 (水)

熊本徳夫氏、未公開株を売り歩いていたことが判明!

熊本徳夫氏が調達したのは、「平成電電匿名組合」の490億円だけではなかった。熊本氏は「ハンドキャピタルアソシエイツジャパン」(2000年11月設立、資本金1000万円)という会社の代表取締役も務めているが、同社を通じた「投資事業組合」方式による平成電電株への投資を募っていたことが分かった。

その手始めが01年12月に設立された「HCトライネットワーク投資事業組合」である。その後、同組合は「HCテレコム投資事業組合」と名前を変え、本誌が確認できたものだけで2~4号まで設立されている。さらに03年1月には「HC平成電電協力業者1号投資事業組合」も設立されていた。

最初の「投資事業組合」が設立された01年12月は、平成電電(旧トライネットテレコム)が「第1種電気通信事業者」の認可(01年4月)を総務省から受け、固定電話サービスを全国展開しようとしていた時期に当たる。こうした早い段階から熊本氏は平成電電の未公開株を引き受け、投資家に売り歩いていたわけで、佐藤賢治・平成電電社長との〝蜜月関係〟が改めて浮かび上がってきた。

関係者が次のようにいう。
「平成電電の本社がまだ福岡にある時で、たしか02年の前半だったと思いますが、本社で出資説明会が開かれました。そこにハンドキャピタルの熊本さんが現れ、03年7月には上場します、というような説明をしていましたね」

しかし結局、平成電電株はいつまで経っても株式公開されることはなく、今回の破綻に至った。未公開株を買った投資家には、ハンドキャピタルから1020051012045337月4日付けで「ご報告」なる1枚の文書が郵送されたのみだという。そこには、「今後の財産の分配は極めて困難なものとなると予想されます」という文言が虚しく書かれていた。

【写真】10月11日に開催されたリース会社向け「平成電電債権者説明会」(メルパルク東京)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年10月10日 (月)

「平成電電匿名組合」10・8文書の〝大ウソ〟

昨日、平成電電システムなど2社が郵送した「10月8日付」文書を紹介した。その内容は、平成電電の再生計画の進捗状況を見守りながら、リース債権の回収に全力を挙げる。そのためには、リース物件の維持が必要で、維持費用の支払いを優先させねばならず、今後の配当金の支払いは停止せざるを得ない、というものであった。

しかし、本誌が入手した「平成電電システム(21号)匿名組合 重要事項説明書」のⅥ対象事業の概要には、「メンテナンス費用は機器の使用者である平成電電株式会社が自ら負担する」と明確に記載してあった。つまり、通信設備などリース物件のメンテナンス費用は、匿名組合側ではなく、借りている平成電電側が負担しなければならないハズなのだ。

この一点をとっても、「10月8日付」文書は信用できない、と言わざるを得ない。

20051010134315さらに、21号の「重要事項説明書」を検討した結果、次のようなことも分かった。
Ⅶ「関係法人の概要」には、同匿名組合は、会計、税務、法律、監査などの面で、会計事務所、法律事務所、公認会計事務所と契約していることになっているが、肝心の具体的な名称が記載されていなかった(=左上写真)。同匿名組合のスキームを担保するものが、これら「第3者的な法人」との顧問契約ではなかったのか。

しかも、それ以前の「重要事項説明書」には、アドバイザリー証券「WestLB証券」、税務顧問「東京共同会計事務所」、法律顧問「渡辺幸博法律事務所」、監査人「公認会計士みのり共同事務所」とはっきりと具体名が書かれていた(=左下写真)。

DSCN0354こうなると、同匿名組合が21号を募集した段階で、顧問契約が本当に結ばれていたのか、はなはだ怪しいと言わざるを得なくなってきた。

【追記】本誌には現在、様々な情報が寄せられていますが、以下の点について特に情報をお寄せいただければ幸いです。

①熊本徳夫氏に関する情報
②平成電電の未公開株を勧められた際の話やパンフレット・資料など
③平成電電システムおよび同設備以外の「販売代理店」から金融商品を買った方
④同匿名組合が過去に組合員向けに出した「会計報告書」などをお持ちの方

もちろん情報源については外部に洩らすようなことは絶対にしませんが、情報は匿名でもかまいません。よろしくお願い申し上げます。
●連絡先
info@tokyo-outlaws.org
●FAX
048-852-0883

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年10月 9日 (日)

「平成電電匿名組合」10月8日付け文書を入手

本誌は、平成電電システムなど2社が投資家向けに郵送した10月8日付文書(=写真)を入手した。「ご報告」と題される文書は別紙も含めて計12枚。

20051009231023DSCN0352その内容は基本的に、10月11日以降、組合員に対する毎月の配当金の支払いは停止する、というものであった。その理由として、仮に平成電電からリース料の支払いが停止された段階で配当を行えば、リース物件を維持するための費用の支払いが困難となり、リース物件の価値が大きく毀損され、将来の配当原資にもひびく、という点を挙げている。

こうした理由は一見、もっともらしく見えるが、平成電電システム側は残余財産がどの程度あるのかなど、一切具体的な数字を示していない。こうした〝不誠実な対応〟で、「将来の配当」を信じてくれ、と言われても、何人の投資家がはたして納得するのか。

さらに問題なのは、出資金の返還についてほとんど触れていない点である。僅かに、別紙「Q&A」の中で「再生会社が民事再生手続開始申立をしたことは解約の理由とはなりません」とあるのみだった。

本誌には今、様々な情報が寄せられている。平成電電システムの資金調達に「違法性」がなかったのかどうかを含め、本誌としては、こうした問題に強く信頼のおける弁護士と協議し、順次、ご報告していきたいと考えている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年10月 8日 (土)

「平成電電匿名組合」問題に捜査当局が〝重大関心〟

20051008111443現在、本誌には、「平成電電匿名組合」に投資して被害にあった人々から情報提供が相次いでいる。その中には今回の〝問題の核心〟に触れるような貴重な情報も含まれている。本誌としては今後、裏付け取材を急ぎ、佐藤賢治、熊本徳夫両氏らによる「詐欺まがいの資金調達」方法を徹底的に暴き出していく方針である。

昨日、報じたように、平成電電システム側と投資家との間でトラブルが発生し、丸の内署の警官が出動する騒ぎになった。すでに事務所は閉鎖され、現在はフリーコールのみが繋がる状態だ。
「今回の騒ぎは、所轄の丸の内署から警視庁の方に即座に報告されている。この問題には捜査2課が強い関心を示している」(全国紙社会部記者)

とりわけ悪質なのは日経新聞などに広告(=右上写真)を掲載し、平成電電が破綻する直前の9月30日まで、同匿名組合が東京、大阪、名古屋、福岡、札幌など全国各地で資金を募っていた点である。熊本氏らが破綻することを知りながら出資金を集めていたとすれば、立派に詐欺罪が成立するのではないか。

すでに、匿名組合側は「残余財産はありません。お待ちください」などと実質上、出資金の返還を拒否している。1万9000人から490億円もの巨額資金を集め、一体、何に使ったのか。すべてを通信設備の購入に当てたとは、とても思えない。「リース契約書を開示しろ」と迫る投資家に対して、匿名組合側は「上の者からそれはできないと回答するように指示を受けている」の一点張りだったという。

熊本氏は、こうした投資家の疑問に対して重大な〝説明責任〟がある。しかし、熊本氏はマスコミの取材も一切拒否し、どこかに雲隠れしているようだ。本誌は、熊本氏の登記上の自宅住所を訪れてみた。しかし、そこは銀座3丁目の1DKの賃貸マンション(=左下写真)で、家賃は20万円前後。中かDSCN03451は何の応答もなかった。熊本氏は、千葉県浦安市の自宅から、この5月に同マンションに移ったようである。すでに同氏は〝逃げる準備〟をしていた可能性もある。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年10月 7日 (金)

警察出動の騒ぎに!平成電電システムなど2社の事務所が閉鎖

1万9000人から490億円を掻き集めた「平成電電システム」(熊本徳夫代表取締役)など2社の事務所が閉鎖されていることが6日、分かった。

20051007011727丸の内3丁目のビルに入居する2社の事務所は、固く施錠されており、すでに中はもぬけの殻になっている。ドアには1枚の張り紙(=写真)が・・・。

そこには「先日、当社社員の身体に危害が加えられ、警察の出動を要請する事件が生じました」「極めて遺憾ではありますが、今後の面談は控えさせて頂きたく存じます」などと書かれていた。

本誌既報のように、出資金は返還されない恐れが強く、今後、社会問題に発展する可能性が極めて高いと言わざるを得ない。捜査当局も重大な関心を寄せているという。

なお、平成電電が東京地裁に提出した「民事再生申立書」によると、リース債務900億円のうち、「平成電電システム」417億円、「平成電電設備」350億円となっている。

【追記】
本誌は今後とも「平成電電」問題を徹底的に追及していく方針です。つきましては、今回、被害に遭われた投資家の皆様からの情報提供をよろしくお願い申し上げます。
●連絡先
info@tokyo-outlaws.org
●FAX
048-852-0883

| | コメント (0) | トラックバック (0)