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2017年5月22日 (月)

【特別レポート】 住友不動産が買収した有名事件物件・六本木「TSK跡地」、売買契約を仲介したのは反社会的勢力の「S」、あの田邊勝己弁護士が「名義貸し」の過去も

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住友不動産が事件物件として名高い「TSK跡地」(東京・六本木)を購入したのは、6年ほど前の2011年10月中旬のことだった。その年は、3月11日に東北から関東の太平洋沿岸地域を巨大な地震と津波が襲い、福島の原子力発電所が未曽有の事故をおこすなどして、一時は30万人以上の避難者が溢れ、大きな衝撃が国内外を走った。その一方で10月1日には、東京都で「暴力団排除条例」(暴排条例)が施行された年でもあった。

東京都をはじめとして全国の自治体があいついで暴力団の活動を封じ込める目的で施行してきた「暴排条例」をあざ笑うかのように実行されたのが、実はTSK跡地購入だった。購入の経緯や真相が明らかになったのは、売買契約直後に米国の投資会社が異議を唱え、住友不動産に対して所有権移転登記の抹消を求める訴訟をおこしたからだった。

住友不動産は、契約にかかわった担当社員の「陳述書」を法廷に提出したが、「仲介人」として名指しされたSという人物が「物件の持ち込みから契約の立ち合いまで終始かかわっていた」と述べている。住友不動産は「取引にかかわった関係者全員を調査し照会もかけた。しかし、問題はなかった」と現在に至るも主張しつづけている。しかし、このSはまちがいなく暴力団関係者だった。

2006年、大阪の「財団法人飛鳥会」理事長(部落解放同盟の支部長兼務)が業務上横領と詐欺の容疑で逮捕された。そして、理事長と親密な関係にあったのが山口組の直参組長(天野洋志穂こと金政基)だったのだが、同組長が大阪の四条畷市で進められていた霊園開発に絡み不動産会社の社長を脅迫したとして大阪府警に逮捕された際に、その共犯者として逮捕されたのがSだった。

そしてその後、08年にSは取引をしていた「みずほ証券」から取引口座を解約された。みずほ証券によると「Sが暴力団関係者だから」という理由だったが、なぜか、その時にSはたいした反発もせず、みずほ証券の言うがままに解約に応じていた。

これだけの情報が公になっていながら、住友不動産は「そのような事実は承知していなかった」と言ってはばからない。不可解なことに、Sは3年後の2011年になって、唐突に「暴力団関係者であると濡れ衣を着せられ損害を被った」とみずほ証券を相手に訴訟を提起した。3年もブランクをおいた理由は何だったのか。真偽は不明だが、「TSK跡地の転売で動いていたため、履歴がばれるとまずいと思ったのではないか」という関係者の指摘もある。

ところで、先の直参組長をめぐって事件化した四条畷市の霊園開発では、もう一人、ある弁護士が登場していた。それは「田邊勝己」だ。竹内朗弁護士が寄稿した「暴力団関係者に対する取引解約の正当性」(銀行法務No.760 2013年7月号)と題する一文には次のようにある。

≪大阪府警は平成18年8月、(直参組長が)Sと共謀の上、本件土地の転売益を独占しようと考えて、不動産業者に対し、その趣旨に沿う承諾書を書くよう迫ったなどとして強要未遂等の容疑で逮捕し、Sにつき、同一容疑で指名手配した(事実認定)≫
≪Sは平成18年12月頃、大阪府警に出頭し、強要未遂等事件の被疑者として逮捕されたが、(示談が成立したため?)不起訴処分となった(前同)≫
さらにその経緯に触れて、
≪平成16年11月、(不動産会社社長名義になっていた土地が競売に付されたのを機に)弁護士に依頼してその名義で本件土地を競落した≫
という記述があるが、ここでいう弁護士とは田邊勝己で、こともあろうに反社会的勢力の依頼を受けて名義を貸していた。

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直参組長はSについてより強い信頼をおいていたそうで、「不動産取引の実務的なことをやらせている奴でワシの弟分みたいな奴や」と語っていたという。おそらく田邊弁護士もまたSと同様に直参組長に信頼されており、名義貸しに協力したのだろう。このSとみずほ証券との訴訟は2012年12月14日に東京地裁が「請求棄却」の判決を下し、Sが暴力団関係者であると明確に認定された。

暴排条例では、暴力団関係者との会食、ゴルフ、旅行など交際を繰り返した場合、警察がその人物に対し「密接交際者」とみなすとしており、認定をおこなうことを可能にする自治体もあるという。「認定」とは、自治体がその氏名や身分を公表するということだが、今のところ、Sも田邊弁護士もそこまでには至っていない。しかし問題は、住友不動産がSについて暴力団関係者である事実を無視して、なんら適正な措置をとっていないことだ。売買契約書には「暴力団と関わることなく」、「その事実が判明した時には契約を破棄する」と明記しているが、今に至るも知らん振りを決め込んでいる。同社のコンプライアンスへの認識が問題視されるところだ。
 

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