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2017年4月24日 (月)

【特別レポート】 東日本大震災の復旧・復興工事の水面下で暗躍する反社勢力、青森県むつ市の使用済み核燃料「中間貯蔵施設」完成の背後で何がおこっていたのか(4)

Img_1653Img_1654むつ市の「中間貯蔵施設」建設前に先行取得された土地の名義人は、前述したように青森環境開発→環境エコプランニング→サンドバンク→AMYトレーディング→フロンティア開発へと目まぐるしく移転した。青森環境開発は杉山市長が情報を漏らした先の支持者が設立した会社であり、また環境エコプランニングは西松建設が思惑外れから事実上中断するにあたって用意された「受け皿」とされたが、その後、サンドバンク、AMYトレーディングと所有権が移る中で、フロンティア開発が2008年に賃貸借契約をサンドバンクと交わす。

さらに、登記上では「処分禁止仮処分」の申立がおきている中で、フロンティア開発に所有権が一旦移る登記も見える。どのような手続きをすれば、「処分禁止仮処分」の申立を回避できるのか、一部にはサンドバンクとAMYトレーディングについて実態がなかったり不明だったりするなど、まっとうな商行為での権利行使なのか不明とする指摘があり、それ故、土地の所有権をめぐる利害の対立が顕在化したとの観測があるほか、フロンティア開発もまたその一員という見方も窺える。

またこの時期、フロンティア開発では砂の採掘・精製にかかわる営業権を「テクノ・エムアンドエス」という会社に売却していた。ある民間調査機関によると、このテクノ社は大成建設のOBが設立した建設資材の調達会社だが、実は、営業権を売却した後もフロンティア開発の代表取締役を務めてきた宍戸の妻が横滑りする格好でテクノ社の代表取締役におさまった。09年のことだったが、関係者によると、「せいぜいが2000万円ほどの土地価格に営業権を上乗せすることで、売却代金を高額に膨らませるのが目的だから、宍戸はその営業権を確保しようとした」という。その根拠となるのが営業権の売却先の代表取締役に横滑りした妻の存在であるという。

Img_1652とはいえ、ここまで触れてきた宍戸征男という人物に関わる「情報」は、あくまで反社会的勢力による「シノギの手口と攻防」といった類の話で、食いつかれた相手が東京電力であったが故に相当の関心を集めたのかもしれない。

だが、こうした経緯をふまえつつ、一方で、フロンティア開発が砂の採掘・精製そして販売の営業権を売却したテクノ社について、同社がその後「ルナサンド」と商号を変更し、さらに東日本大震災を経て建設資材の旺盛な需要から、2011年以降急激に業績を伸ばしている事実、そして、売上・利益の一部にしろ「反社会的勢力、とくに宍戸が一番頼りにしている住吉会への『上納金』として吸い上げられている疑いが強く持たれている」(関係者)となれば、話は別だ。

民間調査機関の調査では、ルナサンドの売上は13年の約11億円から翌年には約16億円、さらに15年には約27億円、そして16年には30億円を超える勢いとなっている。

こうした売上の急激な伸長について、宍戸を知る関係者の一人は首をかしげて「テンプラ(架空)ではないのか?」と疑問を呈するが、どうやらそうではない模様だ。岩手県や宮城県で復興事業にかかわる建設業者がいう。
「ルナサンドが採掘している砂は『青森砂』と呼ばれ、高い品質に評価があると強調しているが、同社は自前の山を持っておらず、採掘権もしくは採掘した砂を、山を持っている砂利業者から買っている(借りている?)に過ぎない。そして、実はここに一つのカラクリが隠されている」

青森県が暴力団排除条例を施行したのは11年3月25日のことだが、複数のゼネコン関係者によると、「工事を請け負うにあたって、暴力団とはかかわらないという『誓約書』を出さなければならず、それは元請にとどままらず、下請けや資材を供給する会社にまで及んでいる。この誓約書の効果がどれほど出ているかは疑問だが、ともかく、この条例にもとづくと、ルナサンドとは大っぴらに取引ができないという認識が明確にあって、口頭、文書のいずれにしろ、元請となる大手ゼネコンや資材を調達する系列子会社は『ルナサンドと取引している事実があれば、ウチでは取引はむずかしい』と釘を刺しているのが実情です」という。

そこで、前述の関係者の話に戻るが、「隠されているカラクリ」とは、つまり、大手のゼネコン、あるいは資材会社の仕入れ業者リストにはルナサンドの名前はなくても、実際にはクッションとして下請け、孫請けの取引業者が多数かかわる中で、ルナサンドの名前を事実上消し込んでいる、というのだ。ルナサンドの売上に疑問を投げた関係者は、「理由はわからないが、宍戸は2012年に妻と離婚しており、そうすると妻が代表を務めるルナサンドは宍戸とは無関係、ということになるが、実情は以前と何にも変わらない。つまり、離婚も別の思惑があった上での偽装ではないか」という。

ちなみに、ルナサンドのHPをみると、そこに掲げられている実績はなぜか2010年までのもので、復興事業にかかわっているとの記載は一つもない。ゴルフ場やJRAへの納入実績は強調しつつ、民間調査機関の調査でも復興事業への関わりが謳われているのに不可解な話だ。また、むつ市北関根の山林を所有して砂利の採掘をしているとの記載があるが、採掘している事実は確認されなかった。関係者の話。
「昨16年8月31日付で競売の申立が青森地裁で認められ、新たな攻防が始まるとの観測がある。その4か月前に『東京コーポレーション』なる会社に所有権が移っていることから、なんらかの対抗策なのかもしれない。そして、そうした攻防に付随するかのように、フロンティア開発の土地で大型のダンプが頻繁に出入りする事態がおきているが、どうやら、宍戸もしくはルナサンドに砂の洗浄、精製を依頼した業者が預けた砂を慌てて持ち出しているということのようです。競売が動き出したら、預けた砂を回収することはできなくなりますから」
 宍戸という人物は、いつまでこんな詐欺まがいの攻防を続けるつもりなのか。
(以下、つづく)

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