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2015年12月 4日 (金)

【特別レポート】ソフト開発会社・東証2部「ファステップス」の暴走(1)

Imagesfh3wsszp■10月15日、東証2部に上場するファステップスが、あるニュースリリースを発表した。「エムアンドケイ株式会社の株式及びPlurecil Holdings Limitedの出資持分の取得(子会社化)に関するお知らせ」という長々としたタイトルだ。しかし、その内容は、スマートフォンアプリ開発会社であるはずのファステップスが、何故か、美容関連販売のエムアンドケイを買収したというものなのだ。業務内容にまったく親和性もなく、あきらかに不可解なM&Aである。ここにいたる伏線があるので解説しよう。

■そのまえにファステップスおよび川嶋誠社長についてふれておく。そもそもファステップスは、先日、関係先を強制捜査された村上世彰が出資する「セブンシーズホールディングス」のグループだった。ファステップスに商号変更する前の「ザイオン」と言った方が通りがいいかもしれない。同社の創業者は小林仁幸である。2002年11月19日に東証マザーズに上場し、のちに東証2部となった。結局、同社は2011年5月、「セブンシーズホールディングス」グループを離脱する。しかし、同グループだった頃に不透明な金銭(株式と債務)の流れもあるのだが、それは機会を改める。

■創業者の小林が率いる同社に、07年2月、当時の株主の意向をうけた川嶋は代表取締役に就任している。実は、その川嶋による「会社の私物化」が甚だしい、との声が周囲で強まっている。川島の放蕩ぶりを紹介すると、ひとつは、社業そっちのけで「ゴルフ三昧」の日々を過ごしている、というのがある。たしかに、社長業に接待ゴルフはつきものだが、周辺関係者からは「限度があるだろう」、「社長業はいつしているのか」、「コースが仕事場か」等々との声が聞こえてくるほどなのだ。これでは経営を放棄している、と言われても仕方がないだろう。

■川嶋は何故か、事業とは一切無縁な中国に頻繁に出張している。そのため、ある中国人女性と会うことが目的ではないか、との噂まで流れている。すでに相手の女性の具体名も、別の日本人女性を含め複数でている。もちろん、こうした噂の真偽は不明なのだが、日中はゴルフ三昧で、夜な夜なお笑い芸人Jなどを連れて飲み歩く川嶋の姿から、まったく「根も葉もないこと」と言い切れない、という声が社内外で圧倒的に多い。要は、「遊んでばかりで、なにもしていない」というのが川嶋に対する評価なのである。

■そんな川嶋が初めて仕事をしたと思ったら、今回の不可解なM&Aである。前述のとおり、事業内容が無関係でシナジーを得られそうにない、「まつげエクステ」という美容関連の「エムアンドケイ」を15億円で、とつぜん買収したのである。実は、ファステップスは、今回のM&Aにかかる資金を第3者割当増資により調達しようとしていた。しかし、「株主からの反対」や「東証の許可をえられず」、いずれにせよ増資は取りやめになった。それでも川嶋は買収を強行し、なんと自己資金による分割払いということになった。

■しかも、今回のM&Aは、川嶋が過去から続けている不透明な企業間取引の延長線上にある可能性がある。ファステップスが買収したエムアンドケイは、「まつげエクステンション」専門のプロ向け商材の販売、まつげエクステンションの施術者を育成するためのスクール事業をおこなう会社で、社長は村井幸雄ある。

■村井は現在、「モバイル・コマース・ソリューション」(以下MCS)の社長も兼務しているのだが、じつはMCSもセブンシーズホールディングの子会社、つまり両社とも「セブンシーズホールディングス」グループだったのである。しかも、当時のMCSの社長はなんと川嶋だった。セブンシーズホールディングスのIRで明らかにされているが、川嶋がMCSの社長だった06年7月24日、セブンシーズホールディングスはMCSを約10億円で100%子会社化していたのである。つまり、当時から身内間で会社の売買がおこなわれていたのだ。

■そして、今年6月9日、セブンシーズホールディングスはMCSを「モバコマ」(村井社長)に6億円で売却した。村井はこの6億円を東京都民銀行からの融資で賄っており、村井にとってエムアンドケイの今回の売却(15億円)は、資金面でまさに「渡りに船」であったろう。要は、06年7月に、川嶋がMCSをセブンシーズホールディングスに10億円で売却して以降、繰り広げられる一連の取引は、「企業買収」に名をかりた3者間による巨額資金のやりとりに過ぎなかった可能性まであるのだ。

■シナジーを得られないエムアンドケイを何故、株主の強硬な反対を押し切ってまで買収しなくてはならないのか。買収金額は15億円だが、エムアンドケイにそれだけの企業価値はあるのか。

■今回のエムアンドケイの買収金額15億円は妥当だと川嶋は主張する。ある外資系企業はエムエンドケイを21億円で買収すると提案を出したようだが、村井とは友人関係だから、ファステップスに15億円で売却することになったという。しかし、ある関係者は「通常ビジネスであったら、すこしでも高い金額で売却するのがセオリー。友人だからといって6億円も値引きに応じるか」と、至極あたりまえの疑問を口にする。また「友人だからといって、21億円が手に入るM&Aの案件を6億円も値引き、しかも分割払いに応じるのはナンセンス」と一刀両断だ。

■本誌は次回以降も、川嶋が何故、ここまでしてエムアンドケイを買収しなくてはならなかったのか、ファステップスに潜む問題点を追及していく。ちなみに、エムアンドケイの買収により、傘下の香港子会社もファステップスのグループ会社になった。これで、川嶋は大手をふって中国出張に出掛けることができるようになったわけである。

   

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