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2009年12月

2009年12月30日 (水)

【東京アウトローズ一行情報】法政大学「暴処法」弾圧事件、長期勾留の8学生が全員保釈

■法政大学において「暴力行為等処罰法」などで逮捕・起訴されていた8学生が、28日までに全員保釈・奪還された。8カ月以上に及ぶ長期勾留をはねのけた彼らが、今後どのような学生運動を展開するのか、注目される。

2009年12月29日 (火)

【連載コラム】金融経済評論家 松本弘樹「マネーゲームの罠」

【第19回】会社を私物化する輩(やから)達 

334Matsumoto6 仕手の遺言 

これから述べる2007年当時の出来事は、ちょうど私が病気のため、業界の第一線を引いていた時期で、従来の私の著書のように直接的な実体験にもとづいたものではない。しかし、私が「バナーズ」の相談役になる際に小林氏から直接聞いたことや、その周辺の信頼すべき関係者数人から聞いた話をもとに構成しているので、大筋真実と異なるものではないであろうと認識している。

バナーズは07年10月29日の払い込みで、5000万株の第三者割当増資(1株34円)をおこない、17億円を資金調達している。その引き受け先は、「インベストメントサイゴン」で、ベトナム投資をおこなっているという振れ込みの会社だった。代表は「ジェイ投資事業組合」の桑名利夫氏とされているが、ご存知のように今回のユニオンホールディングス事件で横濱氏と共に逮捕されてしまった。

しかし今年2月には、この桑名氏を含むバナーズ側が被害者となり、本多俊郎氏や「神商」の前野氏、鈴木氏が恐喝容疑で逮捕されている(その後、3人は不起訴)。この事件は、インベストメントサイゴンに資金を貸し付けた神商やワシントンの代理人として、資金回収を強要し金を取ったことなどが理由だったが、警察当局もそれらの資金の背後に反社会勢力が関与しているのではないか、との疑いで動いた形跡がある。
  
私は当初、小林氏から、彼らが会社に乗り込んできて恐喝し、その時のテープなど一連の証拠もある、と説明された。そして、私の相談役就任予定というリリースとほとんど同時に、この逮捕劇が報じられ、世間的にはあたかも私が手を貸したとの印象を与える結果となった。これは私にとって、いささか迷惑な話で、周辺の仲間も心配して幾つかの情報をもたらしてくれた。

その後、私は詳しい経緯を知るに至り、実は、この問題はそれほど単純なことではない、と気づき始めるのである。私はバナーズ関係者に、なぜこのようなトラブルが起きたのか、尋ねたところ、私は意外な事実を耳にする。
「彼らはこのファイナンスによって利益を得ようとした。そして当時、横濱氏を旗振り役として株価のつり上げを図ろうとした」というのである。

しかし私は不思議に思った。横濱氏はオメガ社やユニオン社の会社経営者であって、仕手筋というイメージはない、彼らにそんな力や野望があっただろうかと・・・。それでもバナーズ側は、彼らが巧妙にファイナンスを仕組み、株価の演出を横浜氏中心でしていた、と私に力説し続けたのである。

後に友人のジャーナリストや、この出来事を詳しく知る関係者が私に忠告してきた。
「松本、真実は全く逆だよ。小林氏が彼らに元本を保証して金を出させたんだ。34円の株を数ヵ月後に40円で返すという約束でさ」
「それは投資ではないということですか」
「そう。あれは単なる金銭消費貸借契約(金消)で、小林氏と神商やワシントンとの間には契約書も存在しているらしいよ」

私はこのことを知らされてから、バナーズ側の言い分にとてつもない不信感を持たずにはいられなくなった。恐喝や脅しという行為は絶対に日本の株式市場から追放すべきだ、という私の信念にはかわりはない。しかしこのトラブル、事件は、投資資金を有しない架空の引き受け先、投資ではなく金消でまかれた投資契約、マネーゲームのためだけの資金調達とそれにむらがるボロ株会社の株主と経営者、といった今の株式市場が抱える問題点を浮き彫りにしていた。

私がこうした事実を認識し始めた頃、それを見透かしたようにバナーズ側も私には用がない、とでも言うばかりの露骨な態度に出てきた。今年春、自分の懇意にしている投資家からバナーズへの投資の同意が得られず、バナーズ側からも私の事業再生提案が全く相手にされないまま、暗黙の了解の下で相談役の就任を降りることになる。

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2009年12月28日 (月)

【東京アウトローズ一行情報】ジャスダック上場「サハダイヤモンド」、正体不明の韓国人ブローカーが増資絡みで「暗躍」

■ジャスダック上場の宝飾品販売会社「サハダイヤモンド」(今野康裕社長)。同社は14日、それまで発行していた第8回新株予約権(MSワラント)を消却し、新たに第9回新株予約権(調達見込額8億円、行使価格5・2円)の発行を決めた。その割当先は「NETBANCO」など2社で、払込期日は12月30日。■しかし、今回消却された第8回新株予約権は、その譲渡先であった「EBANCO」が先月25日、公開買付(TOB)の開始公告をしなかったとして、金融庁から750万円の課徴金を納付するよう命令されたばかりであった。そのため、市場関係者などの間では、「よくジャスダックは新規の予約権発行をOKしたね」との声も聞かれる。■割当先として登場するEBANCO、NETBANCOの2社は、韓国人ブローカーの朴峻弘(Joon H.Park)氏が実質上、支配する会社だが、「朴は日本では松岡と名乗っている。赤坂の韓国クラブによく出没するが、方々で飲み代を踏み倒している」(関係者)というような正体不明の人物。はたしてジャスダックは、こうした事情などを知った上で、新たに新株予約権発行を認めたのか、大きな疑問符がつく。

2009年12月27日 (日)

【東京アウトローズ一行情報】金融評論家・松本弘樹氏、アクセスジャーナル山岡の「誹謗中傷記事」に反論

■アクセスジャーナルの山岡俊介が23日付記事で、金融評論家・松本弘樹氏を名指しで攻撃している。大証2部の「塩見ホールディングス」に絡み、松本氏が「100万株を仲介料として」取り、「1800万円ほど儲けた」などと書いていた。しかし松本氏によれば、「まったくの出鱈目で、山岡氏は私に対する取材も一切していない」という。今後、松本氏は詳細な反論を自身のサイトで展開していく、としている。

【追記】松本氏自身の反論がアップされた。
「アクセスジャーナルに関しての誹謗中傷記事に関して」
http://www.matsumotohiroki.com/100/post_8.html

2009年12月25日 (金)

【東京アウトローズ一行情報】山野愛子一族が経営する「ヤマノホールディングス」、資金繰りに窮し「深刻な経営危機」に

■ジャスダック上場の和装・宝飾品販売会社「ヤマノホールディングス(HD)」(山野彰英会長)。同社は、日本美容界のパイオニアとして知られる故・山野愛子氏の一族が経営。持ち株会社として過去に丸正、堀田産業などの企業買収を繰り返してきたが、今年7月には有利子負債の返済を延期するなど深刻な経営危機に陥っている。■こうした資金繰りの逼迫を解消するため、ヤマノHDは9月25日、調達総額約10億円の新株予約権(行使価格33円)発行を決めた。その割当先はマイルストーン・キャピタル・マネジメントとヤマノネットワークの2社で、マイルストーン社がこの予約権をすべて行使した場合、全発行済株式の44%超を握るスキームだ。しかし、関係者によれば、「マイルストーンは、ヤマノ側と深く結び付いたコンサルタント会社のF社が引っ張ってきた名義上のファンドに過ぎない。実際はF社ルートで資金集めが試みられているが、ことごとく失敗している」という。■その最大のネックとなっているのが、ヤマノHDの1300人(連結)を超える従業員の人件費など。「5億円ほどを出せばヤマノHDを取れるということで、話に乗ったところもあったが、デューデリ後、キャッシュフローに比べて固定費が掛かり過ぎていることなどが判明し、結局、話は流れている」(前同)■はたして同社は今後、上場を維持することができるのか注目だ。

2009年12月24日 (木)

【東京アウトローズ一行情報】大手解体業者「ナベカヰ」、ゼネコン清水建設の受注工事で「不穏な噂」

■今年2月に銃弾を撃ち込まれるという事件があった、大手解体業者の「ナベカヰ」(本社=東京・江東区、渡邊龍一社長)。解体工事は性格上、アスベスト問題などの近隣対策で闇社会からつけ込まれるケースも多い。そうした意味で、いま業界内で注目されているのは、大手ゼネコン「清水建設」が受注した荏原製作所羽田工場の解体だ。同工事は1次下請けにナベカヰが入ったが、「暴力団などの対策がほとんど取られていないため、今後、トラブルも予想されます」(業界事情通)という。

2009年12月22日 (火)

【東京アウトローズ一行情報】大証ヘラクレス上場「インスパイアー」に絡む投資会社「グランツ」の評判

■大証ヘラクレス上場のセキュリティ専門商社「インスパイアー」(駒澤孝次社長)。同社は08年10月、フォーバルクリエーティブから現社名に変更した。今年6月に発行した新株予約権の割当先は「グランツ2号投資事業有限責任組合」だが、実際に資金を集めているのは「グランツインベストメントジャパン」(東京・港区)という投資会社で、金融ブローカーの倉橋正治氏らが実質上、取り仕切っている。■「インスパイアーの予約権では、1000万円単位の小額行使を何度か繰り返してきた。中には、1回の行使額が500万円という時もあったほどです」(事情通)。このように、資金面でも相当苦しいと見られてきたグランツ社だが、「倉橋や一部の役員が突然、海外に行ってしまったため、他の社員への給料も支払えない状態になっている」(前同)という。

2009年12月21日 (月)

【東京アウトローズ一行情報】「小沢叩き」に狂奔する一部大手マスコミ

■天皇の「政治利用」問題などをきっかけに、民主党・小沢一郎幹事長に対する大手マスコミの集中砲火が続いている。そうした中、小沢幹事長、名古屋のM代議士(比例・東海ブロック)そして山口組最高幹部の3人を一緒に撮った写真がある、とのにわかに信じ難い情報が一部で流布。先週、このM代議士が都内ホテルでパーティーを開いた際には、大手数社の記者が会場に潜り込んでいたという。

2009年12月16日 (水)

【東京アウトローズ一行情報】本誌vs白川司郎「名誉毀損」訴訟、「徹底反撃」は来年1月以降に

■日本の原発利権に深く関与してきた白川司郎。「プライバシー権を侵害された」などとして本誌を「名誉毀損」で訴えているが、第1回公判が18日、東京地裁で開かれる。すでに本誌は東京地裁に答弁書を提出。白川側との本格的な論戦は来年1月以降になる見通しで、その模様は随時、本誌の中でレポートしていく予定だ。なお本誌の弁護士は、「ピープルズ法律事務所」の森川文人氏が担当する。森川弁護士は、法政大学で弾圧され現在も不当な長期勾留が続いている8学生の弁護団なども務めている。

【東京アウトローズ一行情報】セントレックス上場「NowLoading」、増資の背後で桂大介氏が暗躍

■名証セントレックスの「NowLoading」(中川哲也社長)は14日、第3者割当増資による7000万円の新株発行を実施した。会社側ホームページによれば、「新華都実業集団 総裁兼CEO」の唐駿(タン・ジュン)氏が全額を払い込み、筆頭株主(17%)になったとされる。しかし、今回の増資の背後には、「昭和ゴム」などで悪名をとどろかせた桂大介氏の存在があるようだ。「すでにNowLoadingの業務実態はほとんどなく、中川はぎりぎりのところでやってきた。そこに桂が登場するようでは要警戒でしょう」(事情通)。なお、同社の第2位株主「イースタジアグループ」とは現在も、新株予約権などをめぐって訴訟が継続している。

2009年12月14日 (月)

【連載コラム】金融経済評論家 松本弘樹「マネーゲームの罠」

【第18回】会社を私物化する輩(やから)達 

334Matsumoto3 仕手筋の片鱗

昨年の12月も押し迫った頃、小関氏は私を訪ね、いよいよ具体的なファイナンス計画を話してきた。大筋は彼らが既に決めていたことで、東証とも確認は取れている旨を伝えられ、引き受けの一部に加わらないかということであった。そして、私は懇意にしている海外の投資家に声をかけたが、ファイナンスの発表時期と投資家の準備があわず、発表時に名前を加えることは見送りとなった。

その代わり、彼らは自分たちのグループから一部譲渡させるからということで、私は継続的に協力することになった。その間いろいろな情報が私のところに集まってきた。バナーズは投機的な投資で企業業績が悪化したこと、同社の実質的オーナーは箱根筋の小林という人間で兜町ではかなり評判が悪いこと、私がかかわるなら十分注意するように等々、いろいろな助言をいただいたのである。

しかし、同じ反社会勢力に脅かされ、私のところを訪ねてきたという妙な連帯感から、慎重に対処するいつもの姿勢が若干かけていたのも事実だった。私がこの会社を再生することは、これまで自分の著作で主張してきた活動の金字塔になるのではないか、という使命感みたいなものも影響した。

小関氏は何回か面談するうちに、自然と本名の小林を名乗ることとなり、会話もいつかしら小林で進むようになった。ある時、彼は私にファイナンス後の計画を持ちかけてきた。今の時価で株式を発行すると、発行済み株数は4億株になり非常に重くなる。したがって同社を株式併合して発行済み株数を減らし、そのタイミングを狙って吊り上げないか、という話であった。

私は、その旧態依然とした仕手筋の発想、直近で言えば「千年の杜」のパターンであるスキームに否定的だったので、小林氏にそのような時代錯誤的な手法はやめるべきだ、と丁寧に諭した。発行済み株式総数を変更しても、それは心理的なまやかしに過ぎず、実態は何も変わらない。むしろマネ―ゲームを助長するだけで、多くの個人投資家を裏切ることになり、その結果は何も生まれない。それよりも誰もが納得する業績好転の裏づけが必要だ。一般投資家の支持なくして高株価は実現してはならない、と私は自分の持論を1時間ぐらい小林氏に伝えたのだった。

その場で彼は納得し、本格的に会社の建て直しを手伝ってくれ、ということになった。私も、わかってくれたことに感謝をし、その提案を快諾した。この年の12月24日、バナーズのファイナンスは予定通り発表され、私にとっても自分の仕事の集大成となるイベントがスタートしたはずだった。しかし、今思えば、それは私に与えられた「最悪のクリスマスプレゼント」だったのである。

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2009年12月13日 (日)

【お知らせ】本誌・宝田豊「新マネー砲談」、本日更新

「JALの史上最高値は2010円」

Jal3Jal 当初は500円額面株式として発行され、売買単位は100株だったが1990年8月に50円額面に変更され、以後の売買単位は1000株となった。バブル経済時代の1987年に最高値20100円(50円額面に換算して2010円)を付け、今日までジリ貧を辿る。

バブル経済の相場環境であろうと単位株が150~200万円という金額は安くない。JALは資産家が買う毛並みの良い優良株、という伝説が生まれるのに充分な価格だった。50円額面に換算して2010円という高値は現在価格の約20倍である。(続きは下記アドレスからご覧下さい)
http://outlaws.air-nifty.com/takarada/

2009年12月12日 (土)

【東京アウトローズ一行情報】川田龍平参議院議員、「みんなの党」入りについて支持者に説明へ

■「みんなの党」(渡辺喜美代表)に入ることが決まった川田龍平参議院議員。明日(13日)、都内で後援会の臨時総会が開催され、川田議員は入党の経緯などについて説明するという。すでに一部支持者からは、今回の件を含め、川田議員の政治行動に対して批判的意見が出ており、前回の総会同様、大荒れになる可能性もある。

2009年12月11日 (金)

【東京アウトローズ一行情報】「ユニオンホールディングス」架空増資事件、ヤマゲン証券と関係の深い都内投資会社の社長らが事情聴取

■「ユニオンホールディングス」架空増資事件などに絡み先週末、ヤマゲン証券とつながりの深い都内投資会社O社とF社が家宅捜索されていたが、大阪府警捜査2課は証券取引等監視委員会の協力を得て、O社の社長ら関係者を呼び、東京・霞が関で事情聴取を続けている模様だ。今回の事情聴取で呼ばれた関係者は、すでに数十人との見方も出ている。

2009年12月10日 (木)

【連載コラム】金融経済評論家 松本弘樹「マネーゲームの罠」

【第17回】会社を私物化する輩(やから)達

1 招かれざる客

334Matsumotoちょうど1年前、私の著作の熱心な読者だということで1人の老人の訪問を受けた。読者と称する人が訪ねてくることは決して珍しいことではない。いつものように私はその人物の訪問をあっさりと受け入れた。

老人は「小関」と名乗った。小奇麗な格好をした老紳士は投資家を思わせたが、いきなり西田晴夫氏の思い出を語り始めた。私は本の中で彼を取り上げているので不思議ではなかった。しかし、私が記憶している限り、「小関」という人物はいっこうに思い当たらない。それがかえって私の好奇心をかきたて、老紳士の話に熱心に耳を傾ける結果になった。

そこには、西田氏の公務員時代の話や私の知らないエピソードもちりばめられており、ある意味、新鮮な出会いとなった。こうして西田氏の思い出をふり返っていると、あっという間に時間が過ぎ、その日は次回も会う約束をして笑顔で別れたのだった。

それから数週間が経ち老紳士と再会すると、彼はある相談事を持ちかけてきた。それは自分が大株主である上場企業に関する相談であった。ところが、「バナーズ」という名を聞き、失礼ながら私は「なんじゃそりゃ」と、老紳士にはっきりと伝えた。株の業界に精通している私ですら聞きなれない社名。老紳士は昔の埼玉繊維であると語った。

「埼玉繊維?」私の遠い記憶は微かであるが蘇ってくる。西田氏の後半期、まだPSI証券が廃業する前、一時相場になって騒がれた銘柄、でも西田はメインで語ることなく・・・・・。そんな記憶がフラッシュバックのように蘇り、旧埼玉銀行と近くボロ会社だが資産がある、と誰かが語っていたのを思い出したのだった。

「でもあれはワールドの畑崎氏や箱根筋ではなかったか?」
ということは、この眼の前の老紳士は箱根筋のメンバーなのか等々、私の頭の中はにわかに高速回転で動き出していた。  

2 強引な相談

その後、老紳士は埼玉繊維について事細かに説明しはじめた。なぜ、この会社に目を付けたのか。おおよそ西田氏が当時、関係者に話していた内容と一致する。経営悪化していた旧埼玉銀行の関係でボロ会社だが資産はある、株価が安いので魅力もある等々であった。

しかし結局、西田氏は手を付けることもなく、目の前にいる老紳士が関係者同士で買い上がり、その後、社名を「松佳」と変えて投資会社とし、地道に会社を助けて現在に至る、ということであった。

ところが最近、困ったことがあるというのだ。反社会勢力の連中が会社を脅迫している、と老紳士は意外な事実を打ち明けた。すぐさま私は、「警察に」と言うと、老紳士はすでに届け出ていて、証拠も押さえていると語った。

「それなら」ということでその場は終わったが、今思えばそれは巧妙に私の正義感を刺激するように仕掛けられた大きな企みの助走に過ぎなかった。老紳士は、バナーズの業績、そして何よりも株価が2円、3円という上場企業としては信じられない株価について相談してきた。会社を再生したので是非力を貸してほしい、と頼まれ、私も自分の本業なので単純に仕事を受けてしまったのである。

時価総額と事業再生の問題を同時に解決するには、マーケットからのファイナンス(資本調達)が常套手段である。私はざっくりと財務諸表も見ていたので、自分なりの再生プランの青写真を描いていた。だから自信もって、増資引き受けを一部手伝ってほしい、との老紳士の依頼に応じたのであった。(以下、次号に続く)

2009年12月 9日 (水)

【東京アウトローズ一行情報】「コリンシアンパートナーズ」巨額脱税事件、海外逃亡中の公認会計士・中村秀夫容疑者が韓国で身柄拘束

■「コリンシアンパートナーズ」巨額脱税事件で逮捕状の出ていた、中村(旧姓=中澤)秀夫容疑者が8日、韓国当局に身柄を拘束された。同容疑者は今年7月、香港へ出国したことまでは確認されていたが、その後の足取りは途絶えていた。東京地検特捜部から捜査協力を受けた韓国検察当局が、韓国中部の地方都市で潜伏中の同容疑者を拘束。近日中にも日本側に身柄が引き渡される見通し。すでに同容疑者には、複数のヤメ検弁護士がついているという。

2009年12月 8日 (火)

【東京アウトローズ一行情報】「押尾」「鹿島」「国粋会」など大型事件で大忙しの警視庁麻布署

■都内の所轄署の中でも建物の老朽化が目立ち、大型事件の捜査本部もほとんど置かれることがなかった麻布警察署。管轄区域には、六本木という都内有数の繁華街をかかえていることから、年末ともなれば「細かなトラブル」を処理するだけで大忙しだったが、今年はいつもと様子が違っているという。■先頃、麻薬取締法違反(譲渡)の疑いで再び逮捕され、今度は組対5課から捜査1課に事件が切り替わった押尾学容疑者。さらには、首都中枢を震撼させた銃撃事件として、警視庁が犯人逮捕を重要視していた「住吉系小林会幹部射殺事件」(国粋会系幹部2人を逮捕)など、世間の耳目を集める大型事件の捜査本部が麻布署に集中している。■大手ゼネコン「鹿島建設」に絡む羽田沖砂利転用事件などでも当初、「麻布署に帳場(=捜査本部)を置く予定だったが、スペースが手狭だったため原宿署に持っていかれた。いま、麻布署は例年になく意気が上がっているね」(関係者)という。

2009年12月 7日 (月)

【東京アウトローズ一行情報】「ユニオンホールディングス」架空増資事件、オープンインターフェイス元会長K氏の関係先にも家宅捜索

■前社長の横濱豊行、ワシントングループの河野博晶容疑者ら大物仕手筋が、次々に逮捕されている「ユニオンホールディングス」をめぐる相場操縦、架空増資などの一連の事件。同事件に関連して先週末、オープンインターフェイス元会長K氏の事務所なども家宅捜索されていたことが分った。このK氏は民主党の小林興起代議士と親しい関係にあり、オープン社の社外取締役に07年10月、落選中だった同代議士が就任した、という経緯がある。

【東京アウトローズ一行情報】「ユニオンホールディングス」架空増資事件、ヤマゲン証券と関係の深い都内投資会社2社に家宅捜索

■前社長の横濱豊行容疑者らが4日に再逮捕された「ユニオンホールディングス」の架空増資事件。同事件に関連して先週末、東京・中央区の投資会社O社とF社が家宅捜索されていたことが分った。この2社は、様々な仕手株の増資割当先などに登場。一部兜町関係者の間では、「ヤマゲン証券」とのつながりが深い投資会社として知られている。

2009年12月 4日 (金)

【東京アウトローズ一行情報】「ユニオンホールディングス」の横濱豊行前社長らが架空増資で再逮捕

■「ユニオンホールディングス」の相場操縦事件で、逮捕・起訴された横濱豊行前社長。大阪府警捜査2課は4日、架空増資を行なわせたとして、横濱前社長と、「ジェイ投資事業組合」のK容疑者を金融商品取引法違反(偽計取引)の疑いなどで再逮捕。さらに、増資割当先の「IBAJapan」社長の真栄田義巳容疑者を電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで新たに逮捕した。今回、みせかけ増資の疑いが持たれているのは、ユニオン社が08年2月に発表した新株発行など。

【東京アウトローズ一行情報】「コリンシアンパートナーズ」巨額脱税事件、東京・虎ノ門の路上で「忽然と消えた13億円」の行方

■「コリンシアンパートナーズ」の巨額脱税事件に絡み、2日、個人の所得税法違反容疑で再逮捕された鬼頭和孝容疑者(=法人税法違反で起訴済み)。マスコミ報道によると、鬼頭容疑者は07年、「東邦グローバルアソシエイツ」(旧千年の杜)が取得した米国バイオ燃料会社「ハンプトン・バイオフューエル」の株取引を仲介。その際に手数料名目などで得た約1億9700万円を税務申告せず、所得税約7500万円を免れた疑いがあるという。■このハンプトン社の株式を取得するため、東邦グローバルの子会社「MILLENNIUM INVESTMENT」は07年1月と3月の2回に分けて、香港投資会社が開設した東京三菱UFJ銀行の非居住者口座に約15億円を送金。その後、同銀虎ノ門支店で鬼頭容疑者の立合いのもと、香港投資会社の関係者らによって現金で引き出されていたことまでは、本誌の取材でもほぼ確認されている。■しかし、この約15億円のうち、鬼頭容疑者側に渡った手数料を除く約13億円の現金は、どこかへ忽然と消えているのだ。東京地検特捜部と東京国税局査察24部門は、この金の流れを追っているが、鬼頭容疑者が供述を曖昧にしていることなどから、解明に至っていない模様だ。■実は、鬼頭容疑者が再逮捕された2日当日、本誌が「新たなキーマン」と指摘したコンサルタント会社社長のW氏も午前中から事情聴取されていた。このW氏は、鬼頭容疑者が香港、マカオに設立したペーパー会社の海外実務などを担当し、約15億円が送金された香港投資会社にも関与。東邦グローバルの子会社MILLENNIUM社の取締役に06年12月から07年6月まで就任していた。■しかし、W氏は2日、何事もなく帰されたという。はたして、捜査当局は、この「消えた13億円」の行方を解明できるのか注目だ。

2009年12月 3日 (木)

【東京アウトローズ一行情報】「ユニオンホールディングス」相場操縦事件で、「ワシントングループ」の河野博晶容疑者が逮捕

■「ユニオンホールディングス」の相場操縦事件に絡み、大阪府警捜査2課は2日、通帳詐取容疑で「ワシントングループ」社主の河野博晶容疑者らを逮捕した。河野容疑者は、近頃亡くなった山口組直参組長とは非常に親しい関係にあり、新興市場に棲息する「増資マフィア」の資金筋として知られた大物。本誌編集長が数年前に河野容疑者をインタビューした際には、「1日で20億のキャッシュを用意できる」と、南野建設(現A.Cホールディングス)のうず高く積まれた株券の束を見せながら豪語していた。■河野容疑者は、東京協和、安全の「旧2信組乱脈融資事件」で、故高橋治則氏らと共に逮捕・起訴された過去を持ち、高橋亡き後の「草月グループ」で中心的な人物の一人だった。なお、本誌は今回の相場操縦事件直後の11月7日、緊急速報で「芝大門と呼びならわされる大物仕手筋K氏の関係先も家宅捜索」などとの未確認情報を伝えたが、これは河野容疑者を指していた。

2009年12月 1日 (火)

【東京アウトローズ一行情報】「ユニオンホールディングス」相場操縦事件で起訴された横濱豊行前社長、海外取引を利用したインサイダー疑惑が急浮上

■東証2部「ユニオンホールディングス」の相場操縦事件で逮捕、起訴された横濱豊行前社長。この事件は07年4月、横濱前社長が仕手グループと組んで、「仮装売買」などの手法でユニオン株を不正につりあげ、売り抜けた、というものである。しかし本誌は、今回の容疑の他にも、横濱前社長が海外オプション取引などを利用して、巨額損失公表前にユニオン株を大量に売り抜け、利益を得ていた疑惑を報じている。■ユニオン社は07年11月19日、連結で約45億円、単独で約59億円という特別損失を計上し、業績予想の大幅下方修正を発表した。そのため、発表直前には160円台だった株価は、約1カ月後には20円台に暴落している。■ところが、横濱前社長は、実質上保有していたH社名義のユニオン株265万株をUSS証券を通じて、巨額損失公表前の同年10月25日、31日、11月2日の3回に分けて売却し、4億円を超える利益を得ていたと見られる。この取引は、値崩れの心配がない市場外のクロス売買でおこなわれた。相対で265万株を購入したのはスイス所在のS社で、15~20%の保証金を積めば株式売買できるオプション取引が利用された。S社は横濱前社長が買い取ったペーパーカンパニーで、この取引の保証金約8800万円はオメガプロジェクトホールディングスから送金されたという。■その後、ユニオン株は暴落し、このオプション取引は追証が発生したが、横濱前社長側はほとんど支払うことなく、介在したオプション業者らに損害を押し付ける形になっている。■一連の取引は、国内では誰が買ったか分からない「海外秘密口座」を巧みに利用することで、証券取引等監視委員会などの眼から逃れる目的もあったと見られる。しかし、これは言うまでもないことだが、横濱前社長は「巨額損失」という重大な内部情報を事前に知り得る立場にあった。

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「真相レポート」発刊のお知らせ


  • 「東京アウトローズ」創刊から15年。編集長・奥村順一と「財界展望」(現ZAITEN)編集部の元メンバーがここに結集し、新媒体『真相レポート』を発刊します。われわれの強みは、企業スキャンダル、経済事件などの分野で他の追随を許さない情報ネットワークと、何をも恐れない意志力にある、と自負しています。今後の展開にご期待ください。
  • http://shinsou-report.com/

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  • 「東京アウトローズ」でエナリス粉飾決算事件などを報じた半田修平が独立。「総提灯記事化」するマスメディアに対抗し、〈インサイダー〉とは一線を画した言論を展開する。
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  • マルクス主義を標榜する編集長・奥村順一が独断で展開する「東京アウトローズ」裏バージョン。反米・日米安保粉砕。安倍極右政権打倒、沖縄辺野古新基地建設阻止、在日米軍は即時撤退せよ。多国籍企業を利する「日米FTA」交渉に断固反対。非正規労働者の党と反資本主義潮流を。体制の補完物である大手メディア批判、そして全世界で闘う人民大衆の動きにも眼を向けていきたい、と思います。私たちは独自の視点から大企業・独占資本の不正をあばく「戦闘的ゲリラ・マガジン」を目指します。
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「原発利権」白川司郎による言論弾圧弾劾!!

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