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2009年9月10日 (木)

【ミニ情報】経営危機の情報大手「CSKホールディングス」、520億「資本増強策」の驚くべき中身

画像 561画像 563経営危機に陥っている東証1部「CSKホールディングス」は8日、スポンサーのACAインベストメンツを引受先とする第3者割当増資や、主要取引銀行4行との間で実施する「債務の株式化」(デット・エクイティ・スワップ=DES)などで、総額520億円の資本を増強すると発表した。

それによると、スポンサーになったアント・キャピタル系のACAインベストメンツを対象に160億円の優先株を発行するほか、総額60億円の新株予約権も発行される。しかし、公表された資本増強策(=左写真)を詳細に見ていくと、ACAインベストメンツにとって非常に有利な発行条件になっていることが分った。

160億円の「ACA優先株式」は4種類に分かれているが、その内訳は次のようになっている。
■C種(発行額=25億3000万円)
■D種(同=25億30万円)
■E種(同=55億円)
■F種(同=55億円)

ところが、この優先株の普通株式への当初転換価格は、なんと110円に設定されているのだ。これが如何に破格な発行条件であるかは、CSKHDの時価387円(昨日終値)を見れば一目瞭然であろう。しかも、この110円というのはあくまでも上限転換価格であって、下限転換価格は77円(当初転換価格の70%)にまで設定されている。上記のC種、D種優先株(約50億円)は来年3月1日以降、普通株式への転換が可能になる。

また、ACA側に発行される総額60億円の新株予約権も、権利行使価格は125円で、CSKHDの現在の株価に比べ非常に有利な条件になっている。

一方、住友信託、三井住友、三菱東京UFJ、みずほコーポレートに対する「銀行優先株」300億円は、ACAほど有利な条件になっていない。ここでは詳細は省くが、「30取引日の普通株式の終値の平均」が当初転換価格となっており、会社側が仮に試算した数字は434・9円だった。しかも、普通株式への転換が可能になるのは2017年3月1日以降とかなり先のことである。

今回の総額520億円の資本増強策が実行された場合、希薄化率は議決権ベースで518%に達する。その中でも、ACAインベストメンツに発行される優先株と新株予約権は、時価との乖離が著しく、驚愕の有利発行と言わざるを得ない。そのためCSKHDは、今月29日に開催予定の臨時株主総会で、3分の2の賛成が必要な「特別決議事項」として付議する、としているくらいなのだ。

ある市場関係者は次のようにいう。
ACA側に割り当てられるローコストの玉を、空売りの決済(=現渡しなど)に利用すれば莫大なキャピタルゲインが転がり込むことになる。これは外資系などが過去に幾度となく使ってきた手法だ。また、同じことが繰り返されるのか、という感じがする」

はたして今回の資本増強策は、発行価格などの点で妥当なものと言えるのか。今後、何らかの議論が巻き起こっても不思議ではない。

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コメント

記事で示唆されている外資系の手口が事実であれば、たしかに、ひどいやり方だと思う。
ただ、よく考えると、ジョージ・ソロスがイギリス政府を相手にやったという伝説(ポンドの空売り)なんかと同じ話じゃないだろうか?
要するに、CSKの現在の株価が、(情報格差か何かで)あるべき価格から乖離していて、本当はそちらの方が問題だという考えも(少なくとも部分的に)成り立つのではないか。

投稿: 一見 | 2009年9月11日 (金) 10:38

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