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2009年8月24日 (月)

【連載コラム】金融経済評論家 松本弘樹「マネーゲームの罠」

【第15回】ケーススタディ(2)「NOWLOADING(前編)」

画像 334matsumotoその男、NOWLOADING代表取締役社長中川哲也が、私たちのところに来たのはエフェクター細胞研究所の川添氏からの紹介であった。彼はすぐに会社が窮地であることを説明し、資金が必要であることを主張。増資による資金調達を要求してきた。

私たちも上海東方ネットとの関係強化から日本の上場会社との事業推進が急務であったこと。さらに、前述したようにジーエフでの一連の出来事で早急な軌道修正を求められていたことから、中川との交渉はすんなりと進んだ。

そして私たちは、段階的にNOWLOADINGの経営主導権が譲渡される形での増資と事業再生プランを進めていった。その交渉経過の骨子は以下のとおりである。

(1) 東方ネットジャパンは、2億円の第三者割り当て増資を引き受ける。条件は当時の市場価格より高い6万円で3333株(22%)。
(2) 東方ネットジャパンとは業務提携を結び、社長は中川続投で、そのかわり役員を段階的に東方ネットジャパンから2名ほど入れること。あわせて上海東方ネットとの積極的な業務提携をも締結すること。
(3)そのために追加的な資金が必要となることから東方ネットジャパンに新株予約権を付与し、それが行使された段階で経営権を段階的に委譲すること、
等々であった。  

この条件提示でもわかるように、私たちは早急な裏上場を仕掛けたわけでもないし、段階的な権利行使であるためマネーゲーム的な投資でもなかった。事業リスクを共に背負い、互いに共存共栄していくという前向きな提携を、この契約で既に明言していたのである。私、松本のスタンスからしても、株価を投機的に吊り上げたり、そのマジックによって無責任に会社を荒したりする気が全くないことは、この交渉に立ち会っていた人ならば容易に分かるものであった。

さらに、この新株を時価よりも高い値段で引き受け、払い込みまでに株価が急落したにもかかわらず堂々と払い込んだことは、私たちが事業推進に絶対の自信を持っており、目先の株価の動きに全くこだわっていなかったことの証明でもあった

払い込みが完了して、中川から打ち上げをやりましょう、という申し入れがあった。そこで初めて、新海という今まで交渉に立ち会っていなかった人物を中川から紹介された。彼は中川のビジネスの先輩で、いろいろとアドバイスを受けているとのことであったが、当時調べてみても、そのような人物はNOW社の役員や従業員名簿に存在していなかった。

今思えば、この新海こそがNOW社の「影のオーナー」であった。後に知ることになるのだが、新海は過去にわいせつなビデオの販売と巨額脱税で国税からマークされたことのある、とんでもない人物だった。

打ち上げの場で、私たちは一日でも早く事業を立て直すべきだと話題を進め、翌日からの関係各所への段取りを話し合った。そして、私を除く中川、新海、片平(東方ネットジャパン社長)の3人はその数日後、早速、上海東方ネットとの業務提携のため旅立ったのである。この頃はすべてがスムーズにいっていた。  

無事に彼らは現地で提携を決め、いよいよこの提携を世に発表する運びとなっていた。私は現場でその実務を担当し、取引所や当局の関係者とのネゴを準備していた。ところが、会社側のスタッフが一向にこちらの指示通りに動かない。おかしいと思った私は、中川に作業を進めるよう打診したが、今度は中川自らもお茶を濁しはじめた。

そして新規事業のため、新株予約権の追加増資計画も実行しなければならないので、中川を名証セントレックスに事前説明に行かせようとしたところ、とんでもない事件がおきたのである。(以下次号)

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