【ミニ情報】大証2部「東邦グローバルアソシエイツ」、上場廃止の審査中に〝新たな難題〟
現在、監理銘柄(審査中)に指定されている大証2部「東邦グローバルアソシエイツ」(横田満人社長)。かつてはロシア・ソチの「人工島建設プロジェクト」を材料に、久間元防衛相関連の政治銘柄として500円まで急騰したこともあったが、そのメッキも次第に剥がれ28日終値で17円と〝定位置〟に戻っている。
「東邦グローバル」(旧千年の杜)が監理銘柄(審査中)に指定されたのは今年2月26日。同社の平成21年3月期の第3四半期連結財務諸表などに対して、監査法人が「結論を表明しない」ことを明らかにしたための措置だ。同社が上場廃止基準に該当するかどうか大証は現在、審査を進めている。
そうした中、東邦グローバルは昨年10月24日、普通預金1億円を債権者に差し押さえられたが、この強制執行を不服とする「請求異議訴訟」を東京地裁で続けていた。東邦グローバル側は「債務不存在」を主張し、今月28日に結審した。
判決は7月1日に言い渡されるが、債権者側の主張が認められ新たな債務が発生した場合、同社は過年度にわたる決算の修正を迫られると共に、債務超過におちいる事態も考えられる。すでに同社は「改善報告書」を過去2回提出しているが、決算の修正ということになれば、改善報告書の提出を再度求められる可能性も高い。その場合は改善報告書が3回目となり、「即スリーアウト」(=上場廃止)という緊迫した状況だ。債権差押の際に、東邦グローバルに「不適切な行為」があったとする意見書も債権者側は今後提出する模様で、大証の審査に大きな影響を与えると見られる。
さらに、東邦グローバルに関しては、新株予約権をめぐって指定暴力団・山口組系有力組織とトラブルになっている、との〝きな臭い〟情報も駆け巡っている。
【冒頭写真=昨年10月31日、東邦グローバル側が同訴訟について公表したIR】
« 【お知らせ】「企業犯罪研究会」が独自にブログを開始へ | トップページ | 【真相レポート】〝謎の怪人物〟番場秀幸被告は何故、三井住友銀行堂島支店から巨額融資を引き出せたのか »
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/130981/44828432
この記事へのトラックバック一覧です: 【ミニ情報】大証2部「東邦グローバルアソシエイツ」、上場廃止の審査中に〝新たな難題〟:
« 【お知らせ】「企業犯罪研究会」が独自にブログを開始へ | トップページ | 【真相レポート】〝謎の怪人物〟番場秀幸被告は何故、三井住友銀行堂島支店から巨額融資を引き出せたのか »
コメント