【真相レポート】東証1部「東栄住宅」の暗部、〝聖蹟桜ヶ丘〟物件を追う(1)
元暴力団・会社経営者に対する2億5000万円の利益供与疑惑が持たれている東証1部「東栄住宅」(佐々野俊彦会長)。この問題については、すでに本誌9月19日付記事で報じたので繰り返さないが、ここに来て同社をめぐる動きが慌しくなってきた。
東栄住宅は9月下旬、09年1月期の連結業績予想を大幅に下方修正し、売上高は1252億円から1079億円に、当期損益も18億円の黒字から46億円の赤字に転落することが明らかになった。この「業績下方修正」の発表からほとんど日を於かずに今度は「時間外・休日勤務手当の未払い」問題が発覚した。『読売新聞』(10月2日付)によれば、全従業員600人の大部分に対し、時間外・休日勤務手当を支払っていなかったとして、東京・池袋労働基準監督署から、時効成立前の過去2年分について手当の支払いを求める是正勧告を受けていたという。
司法ジャーナルの鷲見一雄氏も次のような見解を示している。
「東栄住宅はいわゆる聖蹟桜ヶ丘の問題土地5263坪を抱え込んでいる企業、この土地は大損する覚悟がなければ売れもせず、開発もできない土地、コンプラ物件ともいわれている」「聖蹟桜ヶ丘の問題土地5263坪を抱え込んでいることとは直接関係ないだろうが、チェックが行き届いていないのは確か。何かが起きているのではないか」
そうした意味でも注目されるのが、聖蹟桜ヶ丘で〝20年来の係争〟を続ける兵頭隆氏の動向である。現在、兵頭氏は原告となって「土地所有権移転登記手続等請求控訴事件」を東京高裁で続けている(被告は東栄住宅など4者)。すでにこの裁判で「パシフィックコンサルタンツインターナショナルグループ」(PCIG)の荒木民生元社長の子息・謙氏が〝爆弾証言〟(=陳述書)していることは本誌で伝えた。
ある関係者は同裁判について次のようにいう。
「兵頭氏は、当時の所有者である南勇二氏(=サザン企画の実質オーナー)と平成13年5月に和解契約を結んでいた。その念書には、南氏が兵頭氏に2億円の和解金を支払うと同時に、お互いに公表しないことを条件に、聖蹟桜ヶ丘の土地を瑕疵のない状態にして40億円で兵頭氏側に売却するという内容が盛り込まれていた。ところが南氏側は翌14年2月、別のエースという会社を間に入れて東栄住宅に売却してしまったのです」
これが兵頭氏が裁判を続けている〝所以〟である。「東栄住宅は念書の存在を知っていたハズで、それを踏まえて東栄サイドのエージェントが兵頭氏に接触していた。いま、兵頭氏の手元にはその裏付けとなる証拠も複数ある」(前同)。
つまり、東栄住宅が現在、所有する聖蹟桜ヶ丘の土地には、「二重売買」という大きな瑕疵が実は残っていたのだ。これ以上の詳述は別の機会に譲るが、冒頭に関係チャート図を掲載したので参考にしていただきたい。
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