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2008年6月30日 (月)

【インタビュー】〝数奇な人生を歩む〟アントニオ・フェレイラ氏「いまの日本なら絶対に来日していないね」

Dscn1476「私は介護サービスを一方的に打ち切られようとしています。そのストレスで持病も悪化してしまいました。今後、介護保険を利用できるのか不安でたまりません」

こう語るのは在日歴28年を超えるポルトガル人のアントニオ・フェレイラ氏(51歳、=写真)である。同氏はテレビや映画出演も多数あり、知る人ぞ知る有名人。その特異な経歴を生かして、日本にいる〝不良外国人〟らの犯罪などを現場で取材し、日本のマスコミに協力してきた。

ところが、アントニオ氏は05年に〝ある事件〟に巻き込まれる。『週刊文春』(同年4月14日号)が、NHK現役経理マンによる裏金づくりの実態を告白した記事を掲載。その証言の中に、「約50万円をポルトガル人の経営する会社に振り込んでキックバックさせた」とのくだりがあった。実名は伏せていたものの、読む人が読めばこのポルトガル人がアント二オ氏であることは一発で分かる内容だった。そのため、同氏は事実無根とNHKに抗議したが、埒が明かなかったという。

022_3 その後の展開がまたスゴイのである。アントニオ氏がNHKに抗議してほどなく電話が入った。相手は山口組系フロント企業と言われる「八幡商事」の大村幹雄会長。その世界では大物とされる人で、「NHKを恐喝して金を揺すろうとしているそうではないか。止めろ」との内容だったという。それでもアントニオ氏はNHK側との話し合いを続けようとした。そうしたところ、自宅前で金属バットを持った3人組に襲撃されたというのだから驚きだ。事件の詳細については、『週刊金曜日』(05年7月22日号、=写真)のレポートをご覧いただきたいが、3年が経過した現在でも同氏の車には護身具が常備されている。
「日本のマスコミは嫌いになりました。いまは外国のプレスとの仕事が多いですね」

この事件後、アントニオ氏をさらなる不幸が襲う。同氏は06年11月に緊急入院するが、すでにその時は手遅れで、右足の糖尿病性壊疽が進行していた。そのため、切断手術をせざるを得なかった。「ずうっと痛いのを酒などでマギらわし我慢していた。これが本当によくなかった。糖尿は怖いね」と、いまでこそ笑って話すが、退院後のリハビリ期間は肉体面だけでなく精神面でも相当つらかったようである。アントニオ氏には3級の身体障害者手帳が交付され、当時ちょうど本格的に施行され出した「障害者自立支援法」による居宅介護サービスを受けることになった。このサービスには介護保険法(1割自己負担)が適用される。同氏が契約した業者は「ダスキンゼロケア」(本社=東京都港区、石戸正社長)だった。

Dsc055471ところが、アントニオ氏が介護サービスを受けるようになって約1年半を経過した今月19日、同社は一方的に契約を解除すると通告してきたという。しかも、その期限は今月末で、猶予期間はわずか10日間しかない。確かに、このような通告が来る〝伏線〟はあったようだ。と言うのは、同社側は5月に入って、事業縮小のため「介護支援専門員」(ケアマネージャー)の交替をアントニオ氏に求めていたが、合意には至っていなかったからである。

そこには生活習慣の違いなどからくる感情的な行き違いもあったようだが、いきなり契約を解除するというのはやはり穏やかではない。場合によっては、アントニオ氏が現在使っている車イスや杖などを取り上げる結果にもなりかねない。ダスキンゼロケア側の主張は、煎じ詰めれば〝儲からないから契約をやめる〟ということに尽きてしまう。
「私は重度の糖尿病患者で、日々合併症と闘っています。解約を告げられてからは血糖値も急激に上昇し、主治医から注意が必要と言われました。このままだと失明や透析といった症状にまで悪化することも考えられます。これは私の命に係る問題ですから、一刻も早くこれまでのように介護保険制度を安心して利用できる状態に戻してほしい」
はたして、このアントニオ氏の声をダスキンゼロケアはどのように聞くのか。本誌は同社に質問状をFAXで送付し、回答をまっているところだが、この問題は両者による話し合いで解決し、決してこじらせるべきではない。

【下写真=居宅介護事業を縮小したダスキンゼロケアの事業所(板橋区)】

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コメント

一見してかなり一方に偏った見方の記事に見えます。
どんな背景があってこんな記事を取り上げているか知りませんが叩く相手としても少々小物過ぎでは?

ダスキンとフェレイラ氏の関係について、ことの是非は分かりませんが、フェレイラ氏が苦境にあることは、よく分かりました。

トップコメンターさん
偏向? ずいぶん早い反応でヒステリックな感じ。あえて矮小化する人が単なる「読者」ではないことはあきらかじゃない? 「少々小物過ぎ」っていうのは大村幹夫さんのことでしょうか。勇気あるコメントだなあ。
 
この会社が文字どおり「ゼロケア」で、金にならないケア対象は切り捨てということでしょうね。しかも外人はさらにハンデあり、ということだろうね。いまどき「介護は金で買え」というが、障害者介護も金まみれという世界だったのですかね。少々、驚いた。

ダスキンゼロケアって去年行政処分受けてるね。コムスン騒ぎのとき。まだまだ何かありそうだな。親が倒れたりしたら介護保険使うかもしれないし、他人事じゃないよ。今後の展開が気になるから継続取材してほしい。

介護自体の現場の変化はコムスンの事件の前から金まみれで、介護を金で買う時代が深化した印象だ。介護保険の成り立ち自体に無理があり、自民党の金を厚生族との共生で考えた制度ではないかとの声が高かった。厚生省の関係団体には橋本龍太郎の秘書が入っていたし、自民党の厚生族としての橋龍は父親・母親から引き継いだ厚生利権の申し子だった。彼の死後に利権はどうなっているのか、初心に立ち戻って現場からの声を拾い上げてほしい。このような声を圧殺するような発言者には何かがあるような気がする。

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