【ミニ情報】国の有形文化財「天野屋旅館」が転売後に〝長期間放置〟
本誌既報のように、〝文化財の転売疑惑〟が持ち上がっている天野屋旅館(神奈川県湯河原町)は、現在に至るまでも完全に放置された状態だ。地元関係者によると、「このままでは朽ち果ててしまう危険性が出てきた」という。
天野屋旅館が創業したのは明治9年(1876年)。夏目漱石、横山大観などの定宿として知られ、湯河原温泉の〝顔〟と言ってよい老舗旅館だった。各地の銘木を贅沢に使った「銘木旅館」と呼ばれ、箱根の大工によるデザイン的にも凝った秀作とされている。とくに、洋画家・安井曽太郎がアトリエとして使っていた部屋は、国の「有形文化財」として非常に価値が高いという。
同旅館は05年4月に閉館。その後、06年3月に東京都港区の「クリスタルゲート」(池口正浩・代表取締役)が7億円で購入していた。ク社は同年10月、本棟など建物5件を「登録有形文化財」として申請。文化財審議委員会などを経て、今年7月に登録が正式に発表されていた。
ところが、ク社は直前の6月下旬になって、会員権販売会社「リゾートトラスト」(本社・名古屋市)に天野屋を転売していた。売却額は12億数千万円と見られ、ク社側に5億円以上の転売益がころがり込んだ計算だ。
そのため、ク社は「最初から転売が狙いだったのではないか」(地元関係者)との疑惑が浮上している。ク社は、天野屋を買収する僅か3カ月前に設立されており、「天野屋を地上げするために急遽、つくったような会社で、旅館経営のノウハウや資金など元々持ち合わせていなかった」(前同)という。さらに、本誌の取材で、ク社の役員A氏が過去に、アダルトサイト運営会社の脱税容疑で東京地検特捜部に逮捕されていたことも分かった。
これまで本誌が指摘してきた有形文化財「天野屋旅館」の転売疑惑について、地元の「神奈川新聞」も11月13日付で伝えている。「転売で保存が危うく」と題する同記事は、文化庁が「所有者が代わる前例はない」として、国の文化財の登録制度が形骸化することを懸念、各都道府県に対して所有者への保存の意思確認を徹底するよう求めた、と報じている。同記事は断定していないが、ク社は登録制度に伴う「固定資産税減額などの支援措置」を悪用しようとした疑いも出てきた。
【写真】天野屋旅館の「包括 土地、土地付建物、社員権売買契約書及び債権譲渡契約書」の写し。
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コメント
詐欺師 足立一樹は 天野屋 転売疑惑 クリスタルゲートに絡んでいる 詐欺師 足立一樹
投稿: | 2008年11月15日 (土) 11:25