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2007年7月 7日 (土)

【ミニ情報】有名弁護士が関与したOHT株「鉄砲事件」、戦後最大級の規模へ

Dscn0743 すでに、マスコミなどで報じられているように、六本木ヒルズにあった「椿総合法律事務所」(東京都港区)が突然、解散した。代表の椿康雄弁護士には、借名口座を使ったOHT株の「鉄砲取引」に関与した疑いが持たれている。〝鉄砲被害〟にあったのは、大和証券、アイザワ証券、楽天証券など20社前後の証券会社。損失を確定していなかったり、未発表の会社があるためハッキリしたことは言えないが、被害総額は20億円をはるかに上回る規模と見られる。そのため、「戦後最大級の鉄砲取引」だったのではないか、との見方も浮上している。椿弁護士は、OHT株が暴落した5月中旬以降、消息を絶っているという。

今回の鉄砲事件について、ある市場関係者は次のように解説する。「鉄砲被害が20億円以上出たということは、一方でそれを抜いて〝大儲けした連中〟がいるわけです。当初20万円前後だったOHT株は、今年1月には150万円台まで急上昇している。おそらく、借名口座から買い注文を信用枠一杯でドンドン出す一方、20万円前後で取得した低コストの玉をぶつけて売り抜いていた、のではないか」

まり、事件の〝基本構図〟としては、買方と売方が同一グループでなければ成立しないわけである。言い換えるなら、借名口座による〝鉄砲〟を事前に知っていた連中は、椿弁護士以外にもいた、と見るのが自然ということだ。

そうした中で注目されるのが、05年6月30日に実施されたOHT株の第三者割当増資である。発行総額21億円(単価16万2000円、発行数1万3000株)のこの増資は、シンガポールの3つのファンドに割り当てられているが、いずれも代理人は椿弁護士だった。以下は、当時の割当株式数である。

(1)コメルツバンク アセット マネジメント アジア4940株
(2)ヘンドリック プロフィッツ4320株
(3)サイノ エキスパート インベストメンツ3740株

そこで、本誌は、この3つのファンドの大量保有報告書を調べてみた。(1)コメルツバンク アセットは昨06年の5月19日450株、5月26日1100株、6月7日800株、6月22日1200株の計3550株を処分したことが報告されていた。ところが、(2)、(3)の2社については、第三者割当を受けて大量保有報告書が提出された05年7月6日以降、変更報告書が出された形跡はなかった。

はたして、この3つのシンガポール・ファンドが、今回の鉄砲取引の〝売方〟として何らかの関与をしていたのかどうか、今後の解明が待たれる。

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【写真】3つのシンガポール・ファンドが椿康雄弁護士に宛てた「委任状」

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