みずほ証券「発注ミス問題」、損失は1000億円以上か!?
みずほ証券が8日、東証マザースに新規上場したジェイコム(2462)で値段と株数を逆に取り違えるという初歩的な入力ミスを犯した。みずほ証券は1円で61万株の売り注文を出したが、値幅制限があったため、現実にはストップ安の57万2000円(始値67万2000円)で61万株の売り注文を出したことになる。
新聞報道などによると、みずほ証券は61万株のうち47万株を慌てて買い戻したという。みずほ証券は買い戻し総株数を公表していないが、最大で14万株は証券会社などの自己売買部門のディーラーたちが「ここぞ」とばかりに買ったと報道されている。
ある市場関係者は次のようにいう。
「新規公開当日の寄り付きに発行済み株数の40倍以上の売り注文が出されれば、〝誤発注〟と誰でも気がついたハズです。それを承知で外資系のディーラーなどが、後日の〝解け合い〟も敢えて辞さない覚悟で買ったということです」
ここに言う「解け合い」とは、天災・事変、買い占め・売り崩しなどのため相場が激変したとき、売り方と買い方とが協議して一定の値段を定め、差金決済をして売買契約を解くことを指す。ちなみに、ジェイコムの8日終値は逆にストップ高の77万2000円。これを基準に差金決済した場合、最大の14万株なら280億円の損失がみずほ証券側に発生する計算になる。
しかし、ある外資系証券会社のディーラーが40万株を買ったとの情報もある。これが事実なら、みずほ証券側の損失は1000億円を下らないことになる。その辺りの事情については、本誌好評連載中の『宝田豊 新マネー砲談』(10日付記事「ジェイコムと猟犬」)で詳しく解説しているので御覧いただきたい。
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