« [検証NEC・シンシアの闇]関本街宣事件の真相② | トップページ | 三洋電機・野中ともよ会長「顧問契約」疑惑が急浮上 »

2005年10月 4日 (火)

490億円を集めた「平成電電システム」投資家向け資料を入手

負債1200億円を抱えて倒産した平成電電の佐藤賢治社長は3日、都内のホテルで記者会見を行った。席上、同社長は「すべては私の責任です。申し訳ありませんでした」と、深々と頭を下げ謝罪した。

経営が行き詰まった最大の要因は、固定電話サービス「CHOKKA」の不振。来年1月末までに100万契約を獲得する計画だったが、9月末現在で契約数は14万5000件(開通ベース)にとどまったという。

20051004145654負債総額1200億円の内訳は、佐藤社長らの説明によると、CHOKKA設備のリース料など900億円と、累積債務300億円。平成電電は通信設備の大半を「平成電電システム」など2社からリースで借り受けていたという。この2社は「平成電電」の名が付くものの、平成電電とは資本関係がない、まったくの別会社であることが会見で判明した。

2社は特別目的会社として「平成電電匿名組合」を運営。「6年間で1000万円が1600万円になります」などと年率10%の高利回りをうたった金融商品を売り出し、これまでに投資家1万9000人から490億円もの巨額資金を調達していた。

このほど本誌は、「平成電電システム」が投資家向けに説明会で配布していた資料を入手した。同資料は、平成電電が破綻する直前に日経新聞に募集広告を掲載した「同匿名組合21号」に関するものである。破綻する直前まで投資家から金を集めようとしていたこと自体、大問題だが、「匿名組合契約と事業の概要図」(=左上写真)をご覧いただければ明らかなように、今後、平成電電からのリース料収入が見込めない以上、スキームそのものが成立し得ない。

そこで問題となるのは今後、元金が保証されるのか、ということであろう。しかし、「本匿名組合契約の特徴」(=左下写真)の中には、「組合員は出資金の返還と利益の支払いを請求できます。しかし、損失によって利益が支払われなかったり、最悪の場合、返還金がゼロの時もあります」という一文がしっかりと載っているのである。

DSCN0312ちなみに、「平成電電システム」の代表取締役は熊本徳夫氏である。この匿名組合方式によるスキームをつくったとされる熊本氏は、もともと山一証券の出身で、その後、バークレーズ証券、プルデンシャル証券などの外資系証券会社を渡り歩き、05年に「平成電電システム」の代表取締役に就任している。

今後、同社が出資金の返還に応じるのかどうか要注目だが、投資家とのトラブルが発生する可能性は大きいと言わざるを得ない。

« [検証NEC・シンシアの闇]関本街宣事件の真相② | トップページ | 三洋電機・野中ともよ会長「顧問契約」疑惑が急浮上 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/130981/6540178

この記事へのトラックバック一覧です: 490億円を集めた「平成電電システム」投資家向け資料を入手:

« [検証NEC・シンシアの闇]関本街宣事件の真相② | トップページ | 三洋電機・野中ともよ会長「顧問契約」疑惑が急浮上 »

「真相レポート」発刊のお知らせ


  • 「東京アウトローズ」創刊から15年。編集長・奥村順一と「財界展望」(現ZAITEN)編集部の元メンバーがここに結集し、新媒体『真相レポート』を発刊します。われわれの強みは、企業スキャンダル、経済事件などの分野で他の追随を許さない情報ネットワークと、何をも恐れない意志力にある、と自負しています。今後の展開にご期待ください。
  • http://shinsou-report.com/

Twitter@奥村順一


  • 編集長・奥村が裏情報などいろいろとつぶやきますので、よろしければフォローお願いします。
  • @TokyoOutlaws | Twitter

内部告発・情報提供を求む

  • 内部告発・情報提供はFAX 03-5837-4872 もしくはtokyo-outlaws@nifty.comまでお願いします。本誌スタッフが取材し、記事化いたします。

アウトサイダーズ・レポート


  • 「東京アウトローズ」でエナリス粉飾決算事件などを報じた半田修平が独立。「総提灯記事化」するマスメディアに対抗し、〈インサイダー〉とは一線を画した言論を展開する。
  • OUTSIDERS report

Twitter@東京アウトローズ


  • マルクス主義を標榜する編集長・奥村順一が独断で展開する「東京アウトローズ」裏バージョン。反米・日米安保粉砕。安倍極右政権打倒、沖縄辺野古新基地建設阻止、在日米軍は即時撤退せよ。多国籍企業を利する「日米FTA」交渉に断固反対。非正規労働者の党と反資本主義潮流を。体制の補完物である大手メディア批判、そして全世界で闘う人民大衆の動きにも眼を向けていきたい、と思います。私たちは独自の視点から大企業・独占資本の不正をあばく「戦闘的ゲリラ・マガジン」を目指します。
  • Twitter@東京アウトローズ

訪問者


「原発利権」白川司郎による言論弾圧弾劾!!

2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

広告

無料ブログはココログ