「杉並、中野水害」もはやこれは人災ではないのか!?
水害はニューオリンズだけではなかった。4日夜、局地的な大雨が首都圏を直撃。各地で道路は冠水し通行止めとなり、住宅の浸水が相次いだ。とくに、川が氾濫した杉並区、中野区の被害は大きく、1500戸以上が床下・床上浸水した。すでに、東京都(=写真)は両区に「災害救助法」の適用を決めた。
それにしても、何故、都内でこの両区に被害が集中したのか。もちろん、1時間に100ミリを超す雨が3時間近く局地的に降ったこともあるが、原因はそれだけではなかった。
何と驚いたことに、今回氾濫した善福寺川(杉並区)と妙正寺川(中野区)は、1968年以降、ほとんど河川改修工事が行われてこなかったのだ。都内の河川は戦後、1時間30ミリの降雨量に耐えられるように整備されてきたが、68年に整備目標が50ミリに改められた。しかし、それから35年以上経った現在でも、都内の河川で整備が終わっているのは6割程度なのである。
東京都建設局河川部は次のようにいう。
「川幅を広げたり、川底を掘ることによって川の断面を広げる、河道拡幅工事は下流から進めてきたため、都内の中小河川で整備が終わっているのは約6割です。善福寺川、妙正寺川は川沿いの用地買収も難しく、整備は途中の段階です」
つまり、今回氾濫した善福寺川、妙正寺川は、1時間30ミリの降雨量にしか耐えられない構造になっていたのだ。また、この地域の下水道も整備が進んでおらず、1時間30ミリの降雨量しか飲み込めない構造になっていた。
これでは、1時間に100ミリ以上の雨が降れば、一溜まりもない。今回の大雨は、図らずも首都ライフライン機能の〝お粗末さ〟を露呈させた。一体、この責任は誰がとるのか。ちなみに、石原・東京都知事は台湾に行っており、不在。まだ現地の視察にも訪れていない。
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