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2005年9月 5日 (月)

東証2部・井上工業、大株主に登場するKCS総研の素性

短期で10倍以上に急騰したアイビーダイワ(JASDAQ:3587)を仕掛けたのが、西田晴夫氏、福村康広氏らの「仕手3グループ」であったことは既に伝えた。

20050905070422いま、株式市場は、このアイビーダイワを起点に〝仕手株〟が活況を呈している。ある証券記者が次のようにいう。
「3グループが向かった銘柄としては、クオンツ(6811、旧イーラックス)、ジャレコ(7954)、井上工業(1858)、千年の杜(1757、旧キーイングホーム)などの名前が既に市場で挙がっている。どの銘柄もたしかに急騰しているが、上げるのは1週間程度で資金の足は速いね」

そうした中、この仕手3グループの銘柄に関連して最近、頻繁に名前が登場するコンサルタント会社がある。「ケー・シー・エス」(東京都文京区)という会社だ。民間調査会社などの資料によると、同社は資本金1億6000万円、売上高19億円(04年度)。道路・交通・地域計画などのコンサル業務を得意としており、取引先は国土交通省を筆頭とする省庁、地方自治体、特殊法人などで、官公庁関連からの受注が9割を占めている。この分野では、銀行・証券系以外の独立系シンクタンクとしては売上高上位にランクされる会社だ。

その同社が何故か井上工業、日本ファーネス、クオンツといった仕手株の増資先などとして登場してくるのだ。群馬県を地盤とする中堅ゼネコン・井上工業(=写真)は現在、債務免除など金融機関の支援を受け再建中だが、7月26日、発行総額15億円の第3者割当増資(発行価格88円、発行株数1710万株)を発表した。割当先は「KCS総研投資事業組合」。すでに8月25日には払込が完了し、26%の筆頭株主に躍り出た。と同時に、KCS総研は3980万株の新株予約権(行使価格88円)を398万円という破格の値段で取得している。行使期間は1年間だが、これを全て行使すればKCS総研の所有率は50%を突破し、井上工業の支配権を握ることも可能だ。そして、KCS総研の代表者がケー・シー・エスの藤井晃社長なのである。ちなみに、井上工業株は増資発表後、高値165円まで急騰、現在は130円前後の株価水準となっている。

実は今回、KCS総研に割当てられた井上工業1710万株のうち、670万株は日本ファーネス、570万株はクオンツが引き受けているのだ。日本ファーネス、クオンツ両社の発表によると、今回のスキームのアレンジャーはKCS総研で、その提案に応じ「企業再生分野」で業務提携したかのようになっている。しかし、KCS総研は単なるアレンジャーではなく、日本ファーネス5000万株(行使価格40円、3月24日)、クオンツ7000万株(行使価格135円、7月25日、2日後に2000万株分を他に譲渡)の新株予約権を取得済みなのである。KCS総研がこの新株予約権をどの程度、行使したかは不明だが、両社に対して影響力を持ち得る立場にあることは容易に想像できる。

ある事情通は次のようにいう。
「ケー・シー・エスは、もともと国際航業の100%子会社として設立された。しかし、国際航業が徐々に株式を売却したため、現在は完全に独立している。97年に社長に就任した藤井晃氏は、旧三井銀行出身で債権管理業務を担当していたらしい。しかし、ケー・シー・エスの事業規模や内容から見て、とても今回のようなスキームの資金調達を単独で出来るような会社ではない。諸事情から表立って名前を出せない大物仕手筋のダミーと見られている」
 

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