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2005年7月23日 (土)

アイビーダイワから始まった「仕手株相場」

20050723130914 ほんの少し前までは、20~30円だったボロ株のアイビーダイワ(JASDAQ:3587)。しかも、内紛で監理ポストに割当られていた銘柄が、短期で10倍以上に大化けするとは誰が予想していたであろう。6月30日には高値290円をつけ、現在は200円前後の株価水準である。

周知のように、アイビーダイワの旧社名は豊国産業。名うての仕手株として知られ、過去には、私募CBを使った資金調達を繰り返し、経営陣・業態も次々と変わってきた。では、今回の「急騰劇」の背後に何があったのか。

まず、これまでの経過を簡単に振り返ってみると・・・。
●03年6月 伊藤博夫・代表取締役が平の取締役に降格。かわって中島勉が代表取締役に就任。
●05年1月13日 上記の伊藤・中島の対立が深まり、同日開催の取締役会で警察の出動を求める騒動に発展。この時、アイビーダイワの役員は4人。伊藤は村上毅(代表取締役・専務)と組んで、中島の代表取締役解任の緊急動議を提出し、一気に経営権の掌握を狙った。しかし、中島と竹洞弘巳・取締役が反対したため、2対2に分かれた。
 結局、伊藤・村上側は、解任動議の当事者である中島には議決権がないため、決議は有効だとして、村上の社長就任と中島の解任を法務局に登記した。これに対して、中島側は村上の職務執行停止の仮処分を東京地裁に申請。
●2月3日、こうした「代表取締役社長」が2人という異例の事態に対して、ジャスダックはアイビーダイワを「監理ポスト」に入れると通告。
●5月30日には前日比23円高の64円まで急騰。その後、株価は動意づき、わずか1ヵ月間で高値290円をつけるまで上昇
●6月24日 第60回定時株主総会において7人の新役員が選任。このうち、4人はクロスビー・キャピタル・パートナーズ・インク(以下、「クロスビー」)の取締役および経営幹部である。クロスビーはロンドン証券取引所のAIM(オルタナティブ投資)市場に上場する投資会社。また、Nomura Securities International 副社長の野田耕助が新代表取締役・社長に就任。結局、7人の顔ぶれを見てみると、旧経営陣で生き残ったのは村上毅のみだった。
●6月28日 取締役会において、ロドール リソース社の「公開買付による株式取得」を決議。ロ社はロンドン証券取引所のAIM(オルタナティブ投資)市場に上場する石油・天然ガス開発の投資会社。
●6月30日 この公開買付の情報開示が2日後の30日であったため、新たな疑惑を呼ぶ。
●7月4日  同日開催の取締役会で9月上旬に臨時株主総会を招集することを決議。

 いま、市場では、「アイビーダイワの仕込みは、すでに2月段階で終わっていた」との説が急浮上している。2月と言えば、まさに同社の内紛が発覚し、「監理ポスト」に割り当てられた時期である。
某市場関係者が次のようにいう。
「アイビーダイワには3つの仕手グループが関わっています。西田晴夫氏、福村康広氏、そしてメディアリンクスなどを手掛けたグループです。2月から仕込みが始まり、最後の方では玉が足りなくなり、奪い合いまで起きたようです」

 早くも市場では、アイビーダイワで巨額の利益を得た3グループが「次に向かう銘柄は何か?」と話題になっている。
「第3者割当やTOBにしても、経営陣と組まないとうまくいかない。仕手筋が簡単にタッグを組める銘柄となると、おのずと限られてきます。かつては一世を風靡したが、今は死に体となっているボロ株が狙われるでしょう。こうした会社の経営陣は、昔の夢を忘れられないでいますからね」(同)

こう語る市場関係者は、具体的な銘柄名まで挙げてくれたが、当欄でその名を記すのは控えたい。いずれにしても、「昔の名前で出ていた」仕手株から当分、目が離せそうもない。(一部敬称略)

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